この事例のポイント

  • 店舗の新規開業と同時に、集客チャネルをゼロから立ち上げた案件
  • 検索需要がまだ存在しない立ち上げ期のため、検索広告ではなくMETA広告を選択
  • 配信を店舗から半径3km圏・35歳以上の男性に限定し、通える人だけに予算を集中
  • 店舗固有の強みである「合トレ」と入会キャンペーンの2訴求が反応し、運用初月で体験会参加CPA 10,000円に到達

体験会参加CPA

10,000円

運用初月の実績

達成までの期間

運用初月

2026年7月〜

配信商圏

半径3km

大阪府堺市

クライアント概要

クライアントBEANS 浜寺南店
業種完全個室・貸切トレーニングジム(24時間年中無休)
規模1店舗(大阪府堺市西区)
対象商圏店舗から半径3km圏
顧客層BtoC(35歳以上の男性を主軸)
支援期間2026年7月〜9月
施策内容META広告の設計〜運用(クリエイティブ制作を一部含む)
月額広告費非公開

支援前の課題

ご相談をいただいたのは、店舗の新規開業のタイミングでした。既存の集客チャネルがあってそれを改善するのではなく、集客の仕組みそのものをこれから作るという状態です。

店舗側にはトレーニングと店舗運営の知見が十分にある一方で、META広告の運用を担える人が社内にいないという課題がありました。広告アカウントの設計、配信エリアや属性の決め方、どの訴求を試すべきかといった判断を、開業準備と並行して行うのは現実的ではありません。

立ち上げ期に特有の難しさ:新規開業は「改善すべき過去データがない」状態からのスタートです。何が当たるか分からないまま予算を使うことになるため、早い段階で反応する訴求を見つけられるかどうかが、初期の獲得効率を大きく左右します。

META広告を選んだ理由

立ち上げ期の店舗集客において、検索広告よりもMETA広告を優先する判断をしました。理由は次の3点です。

  • 検索需要がまだ存在しない。開業したばかりの店舗は店名で検索されることがなく、「堺市 ジム」のような一般検索も競合が先に押さえています。顕在層を取りに行く設計が成立しません
  • 商圏が狭い店舗ほど、エリア指定の精度が効く。通えない距離の人に配信しても意味がないため、半径で配信を絞れることが直接コスト効率につながります
  • まだ考えていない人に届ける必要がある。「ジムに通おう」と検索する前の層に対して、通える距離にこういう店ができたと知らせるほうが、立ち上げ期の母数を作れます

実行した施策

商圏に合わせた配信設計

配信対象を店舗から半径3km圏に限定し、そのうえで35歳以上の男性を主軸に設定しました。店舗ビジネスの広告費は、通える範囲の人にどれだけ集中できるかで効率が決まります。エリアを広げれば表示回数もクリック数も増えますが、来店可能性のない人のクリックはCPAを押し上げるだけです。

訴求を2本立てでテスト

立ち上げ期は何が当たるか分からないため、方向性の異なる訴求を並行して配信し、反応を見ながら寄せていく設計にしました。結果として反応が良かったのは次の2つです。

  • 「友達と合トレ」…この店舗は会員1名の料金で同伴できる仕組みを持っており、一人で始めるハードルの高さを回避できる点を訴求
  • 入会キャンペーン…「2ヶ月分無料」という期間限定のオファーで、検討を先送りにさせない

前者は、他店の広告を模倣していては出てこない訴求です。その店舗が実際に持っている仕組みのうち、どこが珍しいのかを先に言語化したことが、当たる訴求にたどり着けた理由だと考えています。

完全個室ジムのInstagramストーリーズ広告のクリエイティブと、体験会参加CPA 10,000円を示す数値パネル

成果

運用初月の時点で、体験会参加のCPA 10,000円を達成しました。過去の配信データが一切ない状態からの立ち上げであり、学習を積み上げたうえでの数値ではなく、初動からこの水準に入れた点が本事例の特徴です。

立ち上げ初月での到達:広告は通常、配信データが溜まるにつれて精度が上がっていきます。本事例はその蓄積を待たずに初月で目標水準に入りました。商圏の絞り込みと訴求の当たりを、開始時点で外さなかったことが効いています。

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LnXの見解

店舗ビジネスの広告で最初に決めるべきは、クリエイティブでも入札でもなく「どこまでを商圏と呼ぶか」です。半径を1km広げるだけで配信対象は面積比で大きく増えますが、増えた人が来店するとは限りません。本事例で半径3kmという狭さを最初から選べたことが、初月の効率に直結しました。

もう一点は、訴求を店舗の外から持ってこないことです。「友達と合トレ」が当たったのは、その仕組みを実際に持っている店舗だったからで、同じコピーを他店が使っても機能しません。自店の仕組みのうち珍しい部分を探す作業が、クリエイティブ制作より先にあるというのがLnXの考え方です。

逆に、立ち上げ期の店舗が陥りやすいのは、開業告知をそのまま広告にしてしまうことです。「オープンしました」は店舗側の都合であって、見込み客にとっての来店理由ではありません。何が得られるのか、なぜ今なのかを訴求に落とし込む必要があります。

よくある質問

Q新規開業のジムでも、META広告は初月から成果が出ますか?

出るケースがあります。本事例では新規開業のタイミングから配信を立ち上げ、運用初月に体験会参加CPA 10,000円を達成しました。新規開業は「まだ誰にも知られていない」状態ですが、裏を返せば商圏内に未認知の見込み客が丸ごと残っているということです。検索需要が育っていない立ち上げ期は、検索広告よりも、エリアと属性で狙って届けられるMETA広告のほうが立ち上がりが速くなります。

Q商圏が狭い店舗でMETA広告を使うと、無駄打ちにならないですか?

むしろ商圏が狭い店舗ほど向いています。META広告は配信エリアを半径単位で指定できるため、本事例では店舗から半径3kmに限定して配信しました。通えない距離の人に広告費を払わずに済むぶん、限られた予算を商圏内に集中できます。チラシのように配布エリアが世帯単位で固定されることもなく、年齢・性別まで重ねて絞り込めます。

Qジムの広告では、どんな訴求が当たりやすいですか?

一般論としての正解はなく、その店舗が実際に持っている強みを訴求に翻訳できたものが当たります。本事例で反応が良かったのは「友達と合トレ」と入会キャンペーンの2つでした。前者はこの店舗が会員1名の料金で同伴できる仕組みを持っていたからこそ成立した訴求です。他店のクリエイティブを真似るより、自店の仕組みのどこが珍しいのかを先に言語化することをおすすめします。

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