この記事でわかること

  • ブロック数・ブロック率をどこで見て、どう数えるか(公式の定義)
  • 他社の平均値を基準にしてはいけない理由
  • 経路別・配信別・友だち期間別の原因の切り分け方
  • 通数のルールと、費用をかけずに直せる見直しの順番

結論:ブロック率が高いと感じたら、他社の平均ではなく自社の推移と経路別の差を見てください。公式の分析画面で確認できるのは「ブロック数」で、期間中に発生した数です。追加した友だちのうち何人が外したかではありません。ブロック率は「期間中のブロック数÷期間末の友だち数」のように自分で定義し、毎月同じ式で追います。見直しは、あいさつメッセージ、登録の入口の案内文、配信頻度の順に進めると効果が出やすくなります。

ブロック率はどこで見る?公式の「ブロック数」の数え方

「ブロック率が高い気がする」と感じたとき、最初につまずくのがどの数字を見ればよいかです。LINEヤフー for Businessの分析マニュアル(友だち)では、概要で「友だち追加数」「ターゲットリーチ」「ブロック数」を確認でき、初期表示は直近7日間、過去の日付も選べると説明されています。一方、同じページに「ブロック率」という項目の説明は見当たりません。ブロック率は、自分で計算して見る指標と考えるのが安全です。(出典:LINE公式アカウント(LINE Official Account Manager)分析 - 友だちマニュアル|LINEヤフー for Business)

数え方で特に注意したいのは、友だち追加経路の画面に関する次の説明です。

公式の説明実務での受け取り方
ブロック数は、選択した期間中に発生したブロックの数。期間中に追加された友だちのうち、ブロックした人の数ではない「先月追加した100人のうち何人がブロックしたか」とは別の数字。月初に追加して月末に外した人と、1年前からの友だちが外した人が混ざる
友だち期間が90日以上あったユーザーがブロックした場合は「その他」に計上される古い友だちの離脱は、経路別の集計では「その他」に集まり、「その他」はブロック数が友だち追加数を上回ることがある
経路・流入元・キャンペーンごとの期間合計で20回以上の追加・ブロックがある場合のみ数値が表示される。日別グラフも各日20回以上の場合のみ表示され、未満の日は0として表示される友だちが少ないアカウントでは、日別のグラフで「ブロック0」に見えても実際に0とは限らない
フィルターで絞り込むと、数値は50単位の概算になる絞り込んだ画面の数字は、細かい増減の判断には使えない

出典:LINE公式アカウント(LINE Official Account Manager)分析 - 友だちマニュアル|LINEヤフー for Business

そのため当社では、ブロック率を「期間中のブロック数 ÷ その期間の終わりの友だち数」と自分で定義し、毎月同じ式で追うことをおすすめしています。これは公式の指標ではなく、推移を見るための当社の置き方です。大事なのは数値の絶対値ではなく、自社の中で毎月同じ方法で比べることです。

「高い」の基準を他社の平均に求めない理由

検索すると、ブロック率の平均値や目標値を挙げる解説が見つかります。ただし、そうした数字には出典が確認できないものが少なくありません。同じ解説の中で目標値が食い違っているものもありました。ブロック率は、業種、友だちになった経路、友だち期間、配信内容で大きく変わります。登録特典目当ての友だちが多いアカウントと、来店客がレジ横のQRから登録したアカウントとでは、同じ運用でも数字が違います。

ポイント:基準は「他社の平均」ではなく、自社の過去3か月の推移と、経路別の差に置きます。急に上がったのか、もともと高いのかで、直す場所が変わります。

判断の流れは次のとおりです。

  1. 直近3か月のブロック数と友だち数を、月ごとに並べる
  2. 特定の月だけ跳ねているなら、その月に何を配信したか、何を変えたかを見る
  3. ずっと高いままなら、登録のきっかけと配信内容がずれている可能性を疑う

原因を切り分ける4つの見方

1

友だち追加経路別に見る

公式の分析画面には、経路・流入元・キャンペーンごとの友だち追加数とブロック数を見る画面があります。ブロックが多い経路は、そこで案内している「登録するとできること」と、実際の配信内容にずれがないかを疑います。

2

配信ごとに増減を見る

配信した日の前後で、ブロック数が増えていないかを確認します。特定の配信の直後にだけ増えているなら、その内容か時間帯が原因の候補です。

3

友だち期間で見る

追加から数日以内の離脱が多いなら、あいさつメッセージと最初の数通が合っていません。90日以上の友だちの離脱が中心なら、配信がマンネリ化している可能性があります。

4

配信の総数で見る

配信回数や対象を増やした時期と、ブロックが増えた時期を重ねます。受け取る側からは、通知の数がそのまま負担に映ります。

注意したいのは、ブロックは「内容が悪い」だけで起きるわけではない点です。登録の目的が済んだ(クーポンを使った、予約が終わった)人が離れるのは自然です。登録特典だけが目的の層が多いときは、特典の出し方を変えるほうが効きます。

配信の通数とブロックの関係

「配信を減らせばブロックも減る」と考える前に、通数のルールを確認しておきましょう。公式の料金プランのページによると、通数はメッセージを送った回数 × 送った友だちの数で数えられます。(出典:LINE公式アカウントの料金プラン|LINEヤフー for Business)

プラン月額固定費(税別)無料メッセージ通数追加メッセージ
コミュニケーションプラン0円200通不可
ライトプラン5,000円5,000通不可
スタンダードプラン15,000円30,000通可(従量課金・単価は配信数により変動)

出典:LINE公式アカウントの料金プラン|LINEヤフー for Business(料金は変更されることがあるため、契約前に最新の公式ページを確認してください)

なお、同じページでは、LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数にカウントされないとされています。一斉配信を減らしても、あいさつメッセージの設計は費用に影響せず、ブロック対策としては先に手を付けやすい場所です。

見直しの手順:効果が出やすい順

  1. あいさつメッセージを書き直す:「何が届くアカウントか」「どのくらいの頻度か」「登録特典の受け取り方」を最初に伝えます。通数に数えられないため、費用をかけずに直せます。
  2. 登録の入口の案内文と、配信内容をそろえる:レジ横のQRに「クーポンがもらえます」と書いたなら、その後も使える情報を届けます。入口の約束と中身が違うと、離脱が早くなります。
  3. 配信の頻度を、いったん決めて固定する:当社の運用目安として、まずは月2回から始め、ブロック数を見ながら調整することをおすすめしています。回数に正解はなく、自社のデータで決めます。
  4. 全員に同じ内容を送らない:来店済みの人と未来店の人に同じ案内を送らないなど、対象を絞って配信します。通数も節約できます。
  5. 配信ごとにブロック数を記録する:配信日、内容、時間帯、配信直後のブロック数を表にします。3か月分たまると、自社で嫌われる型が見えてきます。

注意:ブロック率を下げるために、友だちを増やす活動や配信そのものを止めてしまうのは本末転倒です。止めるのは「読まれていない配信」であって、LINEの運用ではありません。

下げなくてよいブロック、下げてはいけない指標

ブロックされること自体は、運用の失敗ではありません。興味が薄れた人に配信し続けないという意味では、自然な整理でもあります。見るべきは次の点です。

  • ブロックが増えても、配信経由の予約・来店・購入が増えているなら、配信の中身は届くべき人に届いている可能性があります。
  • ブロックが増え、反応も落ちているなら、配信の内容か頻度を見直す合図です。
  • 友だち追加だけが増えてブロックも同じ速さで増えているなら、入口の案内が実態とずれていないかを確認します。

友だち数だけを成果にすると、ブロックの増加が見えなくなります。効果測定の考え方は、SNS運用の効果測定はどう設計する?フォロワー数以外に見るべき指標と目的別KPIで整理しています。

LnXの見解

LINE公式アカウントの相談で、ブロック率の「平均はいくつですか」と聞かれることがよくあります。私たちは、どの業種にも通用する数字は無いと考えています。公式の分析画面でも、ブロック数は期間中に発生した数であり、追加した友だちのうち何人が外したかを示すものではありません。他社の平均と比べて安心したり慌てたりするより、自社の経路別・配信別の推移を見るほうが、直す場所が分かります。

実務で最も効果が出やすいのは、あいさつメッセージと、登録の入口で約束した内容の見直しです。通数も増えず、手間も小さく済みます。逆に、ブロックが怖くて配信回数を極端に減らすと、読まれる機会も減り、友だち獲得にかけた費用を回収できなくなります。

LnXでは、SNSやLINEを含めた導線を、広告やサイトと合わせて設計する支援を行っています。配信の頻度や内容の決め方に迷う場合は、現状の数字を見たうえでご相談ください。なお、本記事の料金・仕様はLINEヤフー for Businessの公開情報に基づいており、改定されることがあります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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よくある質問

QLINE公式アカウントのブロック率は、管理画面のどこで見られますか?

分析の「友だち」で、友だち追加数・ターゲットリーチ・ブロック数を確認できます。公式マニュアルの該当ページにブロック率の項目の説明はないため、期間中のブロック数÷期間末の友だち数など、自社で定義した式で毎月同じ方法で計算するのが安全です。

Qブロック数は「追加した友だちのうちブロックした人数」ですか?

いいえ。公式の説明では、選択した期間中に発生したブロックの数で、期間中に追加された友だちのうちブロックした人の数ではありません。また、友だち期間が90日以上のユーザーによるブロックは「その他」に計上されます。

Qブロック率の平均はどれくらいですか?

業種や友だちになった経路で大きく変わるため、当社は特定の平均値を目安にしていません。他社の解説に出ている数字は出典が確認できないものもあります。自社の過去3か月の推移と経路別の差を見て判断してください。

Q配信回数を減らせばブロックは減りますか?

必ず減るとは限りません。内容が受け手に合っていなければ、回数が少なくてもブロックされます。まずはあいさつメッセージと登録の入口の案内を見直し、そのうえで頻度を決め、配信ごとのブロック数を記録して判断してください。

Q通数は何で決まりますか?

公式の料金プランのページでは、通数はメッセージを送った回数×送った友だちの数で数えられます。LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数にカウントされません。

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