この記事でわかること
- マーケティング顧問の定義と、コンサル・広告代理店・CMO代行との違い
- マーケティング顧問が実際に対応する業務範囲
- 費用相場のざっくりとした目安(詳細はリンク先で解説)
- マーケティング顧問が向いている会社・向いていない会社の特徴
- 依頼を検討し始めてから契約するまでの流れ
マーケティング顧問とは?
マーケティング顧問とは、社内に専任のマーケティング責任者を雇用する代わりに、外部の専門家・専門会社と契約し、マーケティング戦略の立案から実行の指揮までを継続的に任せる形態を指します。「外部CMO(Chief Marketing Officer)」と呼ばれることもあり、経営者がマーケティングの意思決定に十分な時間を割けない中小企業で、その役割を代わりに担う存在として広がっています。
マーケティング顧問という言葉には明確な業界統一定義があるわけではなく、依頼先によって関与の深さは大きく異なります。月1回の壁打ちミーティングのみを行う「助言型」から、広告運用・LP改善・SNS運用まで実行を担う「実行支援型」まで幅があるため、依頼前にどこまでの関与を期待するかをすり合わせておくことが重要です。
ポイント:「顧問」という言葉から助言だけを想像しがちですが、中小企業で成果につながりやすいのは、戦略を決めた後の実行まで一緒に担ってもらう「実行支援型」です。助言だけをもらっても、動かす人が社内にいなければ施策は前に進みません。
マーケティング顧問が対応する業務範囲
依頼先によって差はありますが、一般的にマーケティング顧問が対応する業務は以下のように整理できます。
現状分析・競合調査
既存の集客チャネル・数値の棚卸し、競合のWebマーケ施策の調査、自社の立ち位置整理。すべての施策の土台となる工程。
戦略設計・KPI設計
集客チャネルの優先順位づけ、目標KPIの設定、予算配分の設計。「何から着手すべきか」を専門家視点で決める工程。
広告・SNS運用の設計と実行
Google広告・Meta広告・Instagram等の運用方針の策定、実際の運用・レポーティング、外部代理店の管理まで対応するケースが多い。
LP・コンテンツ設計
LPの構成・コピー方針の策定、コラムやSEOコンテンツの企画。制作を外注しつつディレクションを担うケースも多い。
計測・データ分析体制の整備
GA4・広告管理画面の数値を統合的に見る体制づくり、月次レポーティング、データに基づく意思決定プロセスの構築。
外注先の選定・管理
広告代理店・制作会社・SNS運用会社など複数の外注先を束ね、方向性を揃えるディレクション業務。
コンサル・広告代理店・CMO代行との違い
「マーケティング顧問」と似た言葉に「マーケティングコンサル」「広告代理店」「CMO代行」がありますが、対応範囲には明確な違いがあります。
マーケティングコンサル
戦略提案が中心
- 資料をもとにした戦略提案・診断が主業務
- 実行は別の実行部隊・外注先に任せることが多い
- 提案後の実行スピードは自社の実行力に依存する
広告代理店
広告の実務運用が中心
- 広告の入稿・運用・レポートが主業務
- 「どの施策に予算を割くか」という経営判断には基本的に関与しない
- SNSやLP、SEOなど広告以外の領域は対応外のことが多い
CMO代行
マーケ責任者の役割そのものを代行
- 戦略の意思決定・実行の指揮まで一括で担う
- マーケティング顧問とほぼ同義で使われることも多い
- 経営会議への参加など、より深く経営に関与する場合がある
マーケティング顧問
戦略〜実行の橋渡し役
- 戦略設計と実行ディレクションの両方を担うのが理想形
- 広告代理店・制作会社など複数の外注先を束ねる役割も担う
- 依頼先によって関与の深さに幅がある
注意:これらの呼び方は業界で厳密に統一されておらず、同じ「マーケティング顧問」でも会社によって対応範囲が異なります。契約前に「戦略助言のみか」「実行まで担うか」を必ず確認しましょう。
費用相場のめやす
マーケティング顧問の費用は、関与レベル・契約形態・依頼先の種別によって月額5万円〜100万円以上まで幅があります。ここではざっくりとした目安のみ紹介します。契約形態別・依頼先タイプ別の詳しい費用相場は、以下の記事で詳しく解説しています。
| 関与レベル | 月額目安 | 内容 |
|---|---|---|
| ライト(助言中心) | 5〜15万円/月 | 月次ミーティング+相談対応が中心 |
| スタンダード | 15〜30万円/月 | 週次MTG+改善方針の策定、一部実務も担う |
| ハイブリッド(戦略+実行) | 30〜100万円/月 | 広告・SNS・LP・計測の実行まで一体で担う |
詳しく知りたい方へ:契約形態(月額顧問型・スポット型・プロジェクト型)別の費用や、コンサル会社・フリーランス・ワンストップ支援会社ごとの相場は、マーケティング顧問の費用相場と依頼できる業務範囲で詳しく解説しています。
向いている会社・向いていない会社
マーケティング顧問が向いている会社
以下に複数当てはまる会社は導入効果が出やすい傾向にあります
- 社内にマーケティングの意思決定ができる人材がいない
- 広告代理店・制作会社など複数の外注先がバラバラに動いており、まとめる人がいない
- 「何から手をつければいいか分からない」状態が数ヶ月続いている
- 新規事業・新サービスの立ち上げにあわせて集客の仕組みを一から設計したい
- マーケ担当者の採用を検討しているが、要件が定まらない
顧問より別のアプローチが適切な会社
以下に当てはまる場合は、顧問以外の選択肢も検討しましょう
- すでに社内に意思決定できるマーケ担当者がおり、実行リソースだけが不足している(→運用代行が適切)
- 特定の広告媒体の運用改善だけをピンポイントで依頼したい(→広告代理店が適切)
- 月の予算が10万円未満で、顧問料だけで予算の大半を占めてしまう
相談から契約までの流れ
- 無料相談・ヒアリング:現状の集客状況・課題・予算感をヒアリング。この段階で「助言型」か「実行型」かの希望も伝える
- 現状診断・提案:既存の数値や施策をもとに、優先すべき施策と概算費用の提案を受ける
- 契約・キックオフ:業務範囲・KPI・契約期間・解約条件を書面で確認したうえで契約
- 初月:現状分析とKPI設計:詳細な数値分析と競合調査を行い、最初の3ヶ月で取り組む施策を確定する
- 2ヶ月目以降:実行と改善:広告・LP・SNS等の実行フェーズに入り、月次で振り返りながら改善を続ける
マーケティング顧問制度
LnXのマーケティング顧問は、代表が直接、戦略設計から広告・LP・SNS・計測の実行までを一気通貫で担当します。
マーケティング顧問を無料相談するLnXの見解
マーケティング顧問の導入でうまくいかないケースの多くは、「誰が最終的に意思決定して、誰が実行するのか」が曖昧なまま契約してしまうことです。戦略の提案だけを受け取っても、それを実行に移す人が社内にいなければ、3ヶ月後も状況は変わりません。
LnXでは、代表自らが窓口となり、戦略設計から広告運用・LP改善・SNS運用・計測整備までを一気通貫で担当する体制を取っています。担当が分断されないことで、意思決定のたびに発生するコミュニケーションコストを減らし、改善のスピードを上げられると考えています。
また、業種特化のコンサルではなく、AIを使った業務効率化の知見もあわせて提供できることがLnXの特徴です。マーケティング施策を増やすほど運用負荷も増えるため、AIで業務を効率化しながらマーケティング施策を実行するという視点も、中小企業のマーケティング顧問活用では重要になっています。
よくある質問
Qマーケティング顧問は個人と法人、どちらに依頼すべきですか?
個人(フリーランス)は費用を抑えやすい一方、対応できる業務範囲や稼働の継続性は担当者個人のスキル・状況に依存します。法人(支援会社)は複数人のチーム体制で対応できるため、広告・LP・SNS・計測など複数領域を横断して依頼したい場合や、長期的な継続支援を前提とする場合に向いています。依頼したい業務範囲の広さで選ぶのが実務的な判断基準です。
Qマーケティング顧問と業務委託の営業代行は何が違いますか?
営業代行は「商談・アポ獲得」など営業活動の実行を担うサービスです。マーケティング顧問は集客導線(広告・SNS・LP・SEO)の設計と実行を担うもので、対象工程が異なります。問い合わせの数を増やしたい場合はマーケティング顧問、獲得した見込み客への商談化を強化したい場合は営業代行が適しています。両方に課題がある場合は、まず集客の入口を整えるマーケティング顧問から着手するケースが多いです。
Qマーケティング顧問を依頼すると、広告費や制作費も込みになりますか?
多くの場合、顧問料と広告費・制作費は別立てです。顧問料は「戦略設計・運用ディレクション・改善提案」などの人的サービスに対する費用で、広告出稿費やLP制作費、ツール利用料は実費として別途発生します。見積もり時は「顧問料に何が含まれ、何が別費用か」を必ず確認しましょう。
Q契約後、最初の1ヶ月は何をしてもらえますか?
一般的には、現状の集客チャネル・数値・過去施策のヒアリングと分析、競合の状況整理、優先的に着手すべき施策の洗い出しとKPI設計が中心になります。広告出稿やLP改修などの実行フェーズに入るのは契約2ヶ月目以降になることが多く、初月から劇的な数値変化を期待しすぎないことが現実的です。
Qマーケティング顧問は小規模事業者でも依頼できますか?
依頼できます。近年は月額数万円〜のライトプランを持つ支援会社も増えており、必ずしも大企業向けの高額サービスに限りません。ただし予算が小さいほど「戦略助言のみ」になりがちなので、実行まで対応してもらえるか、対応できる業務範囲を契約前に確認することが重要です。
Qマーケティング顧問を途中で解約することはできますか?
契約書に定められた解約条件に従います。多くの契約は3〜6ヶ月の最低契約期間を設けており、期間内解約には違約金や残期間分の費用が発生する場合があります。契約前に「最低契約期間」「解約予告期間(1ヶ月前通知など)」「途中解約時の費用」を必ず確認しておきましょう。