この記事でわかること

  • 問い合わせが来ない原因を「4つの段階」のどこで止まっているかで切り分ける方法
  • Search ConsoleとGA4で、自分で確かめる数字と見る場所
  • 税理士事務所のサイトで起きやすい原因と、直す順番
  • 自力での改善が難しいときの、外部に相談する判断の目安

結論:問い合わせが来ない原因は、「①検索で表示されない」「②表示されるが押されない」「③見に来るが相談に進まない」「④フォームで離脱する(または計測できていない)」のどこかで止まっているケースがほとんどです。まず直近28日間の「表示回数・クリック数・問い合わせ数」の3つの数字を出し、どの段階で止まっているかを特定してください。止まっている段階が分かれば、直す場所は1〜2か所に絞れます。

問い合わせまでの4段階と、見る数字

「ホームページを作ったのに相談が来ない」という状態は、ひとことで言えば来訪者が相談に進む途中のどこかで止まっている状態です。止まる場所は4つに分けられます。

段階見る場所見る数字疑うポイント
① 表示されないSearch Console表示回数・掲載順位検索される言葉に対応するページが無い
② 押されないSearch Consoleクリック率(CTR)タイトル・説明文が検索意図とずれている
③ 相談に進まないGA4主要ページの滞在・離脱、問い合わせページへの到達数料金・対応範囲・初回相談の流れが分からない
④ フォームで止まるGA4(フォーム計測)フォーム到達数と送信数の差項目が多い・スマホで入力しにくい・計測漏れ

Search Consoleで見られるクリック数・表示回数・CTR・掲載順位の意味は、公式ヘルプで確認できます。(出典:検索パフォーマンス レポート|Search Console ヘルプ)

まず「直近28日の表示回数」と「クリック数」、そして問い合わせ件数(フォーム・電話・メールの合計)をメモしてください。この3つがあるだけで、止まっている段階はほぼ見当がつきます。

① 表示されない:事務所サイトで起きやすい原因

表示回数がほとんど無い場合、検索する人の言葉とサイトの言葉が合っていません。税理士事務所のサイトで多いのは次の3つです。

  • 事務所名でしか検索されていない:表示されるクエリが自分の事務所名ばかりなら、まだ事務所を知らない人には見つかっていません。「地域名+税理士」「業種+顧問」「相続税+申告」のように、困りごとの言葉に対応するページが必要です
  • サービスが1ページに詰め込まれている:法人顧問・相続・創業支援・記帳代行を1枚で説明すると、どの検索にも中途半端にしか答えられません。検索される悩み1つにつき1ページが基本です
  • 地図検索への対応が弱い:近隣の経営者は地図検索から探すことも多く、Googleビジネスプロフィールの整備が先に効く場合があります。進め方はMEOとGoogleビジネスプロフィールの記事で整理しています

確認の方法は、Search Consoleの「検索パフォーマンス」でクエリ別の表示回数を28日分眺め、自分が狙っている悩みの言葉が1つでも出ているかを見ることです。出ていなければ、そのページを新しく作るのが最短です。

② 表示されるのに押されない:タイトルと説明文

表示回数はあるのにクリックが少ない場合は、順位を先に見ます。掲載順位が10位より下なら、クリック率が低いのは当然で、直すべきはCTRではなく順位(①の問題)です。

順位が1桁なのに押されない場合は、検索結果に並ぶタイトルと説明文が、検索した人の知りたいことに答えて見えていません。たとえば次のような違いです。

伝わりにくい例伝わりやすい例
○○税理士事務所|TOP法人の顧問税理士を変えたいとき|確認する5点と手順|○○税理士事務所
当事務所は地域に根ざし…(説明文が挨拶文)顧問料の目安、初回相談の流れ、対応業種を最初に書く

タイトルの冒頭に検索される言葉を置き、説明文には「誰の・どんな悩みに・何を答えるか」を入れます。トップページだけでなく、悩み別ページ1枚ずつに付けてください。

③ 見に来るのに相談に進まない:安心材料の不足

アクセスはあるのに問い合わせにならない場合、読んだ人が「頼んでも大丈夫か」を判断できる材料が足りていません。税理士事務所のサイトで見直す価値が高い順に挙げます。

相談前に知りたいことが書かれているか

  • 顧問料や報酬の目安、あるいは「どんな条件で決まるか」が書かれている
  • 対応している業種・規模・地域が明確で、自社が対象か判断できる
  • 初回相談の流れ(無料か有料か、所要時間、持ち物)が書かれている
  • 担当する税理士の顔・経歴・得意分野が見える
  • お客様の声・事例が、守秘義務に配慮した形で載っている(業種と課題、変化の方向までを書く)
  • 問い合わせ方法が、電話・フォーム・メールから選べる

特に、料金の目安が一切書かれていないサイトは、比較している最中の人が離脱しやすい傾向があります。正確な見積もりは相談後でも、「月額いくらから」「決まる要素はこの3つ」と書くだけで、問い合わせへのハードルは下がります。なお、広告表現のルールなど個別の判断は、所属の税理士会や弁護士等の専門家に確認してください。

④ フォームで止まる・そもそも数えられていない

フォームのページには来ているのに送信が少ない場合は、入力項目の多さや必須項目の過多、スマホでの入力のしづらさを疑います。確認の基本は、フォームページへの到達数と送信完了数の差を見ることです。計測の設計はフォームの離脱はどこで起きている?GA4でフォーム入力を計測する設計手順が参考になります。

見落としやすい点:問い合わせが「来ていない」のではなく、「数えられていない」場合があります。送信完了が計測されていない、電話での問い合わせがどのページ経由か分からない、といったケースです。計測が動いているかはGA4でコンバージョン計測できない原因と確認ポイントで確認できます。

電話番号をタップしたイベントを取る、メールアドレスのクリックを取る、といった補助的な計測を足しておくと、どの段階の改善が効いたかを後から判断できます。

直す順番の目安と、外部に相談する判断

改善は、止まっている段階のうち、いちばん上流から順に直します。表示されていない状態でフォームを改善しても、効果を測れないからです。

  1. 計測が正しく動いているかを確認する(④の最後の点)
  2. ①の悩み別ページを、優先度の高い1〜2本から作る
  3. ②のタイトル・説明文を、表示回数の多いページから直す
  4. ③の安心材料を、料金目安と初回相談の流れから足す
  5. ④のフォーム項目を減らし、スマホで入力して確かめる

目安として、修正から1〜2か月たっても表示回数が動かない、あるいはどの段階で止まっているか自分では判断できない場合は、外部の知見を借りる段階です。その場合も、施策を丸ごと任せる前に「どの数字を、いつまでに、どれだけ動かすか」を合意することをおすすめします。顧問契約の選び方は士業のマーケティング顧問活用|税理士・社労士向けも参考にしてください。

LnXの見解

士業のサイトは「信頼できそうか」で選ばれる分、トップページを整えるより、悩み別のページと安心材料を増やす方が成果に直結しやすいというのが実務での実感です。逆に、デザインを一新しても、検索される言葉に対応するページが無ければ、問い合わせの数字はほとんど動きません。

とはいえ、日々の業務の合間に4段階すべてを回すのは負担が大きいはずです。LnXのマーケティング顧問制度は、現状の数字を一緒に見て、優先順位を決め、実行までを伴走する形です。LPに掲載している料金は月8万円からで、CMO代行は月50万円〜(個別設計)、最低契約期間は原則3か月です。まずは無料相談で、止まっている段階の見立てだけをお出しすることもできます。

マーケティング顧問制度

問い合わせが止まっている段階を、無料相談で一緒に特定します
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よくある質問

Qホームページを作ってから、どのくらい待てば問い合わせが来ますか?

サイトの規模や競合状況で差が大きく、一概には言えません。公開後に検索される言葉に対応するページが増えるほど表示は増えるため、まず28日ごとに表示回数とクリック数の推移を記録し、動いているかを見てください。

Q問い合わせが月0件でも、アクセスはあるのはなぜですか?

事務所名での検索や既存のお客様のアクセスが中心で、新規の相談につながる人が来ていない可能性があります。Search Consoleで、困りごとの言葉で表示・クリックされているかを確認してください。

Q広告を出すべきですか、SEOを先に直すべきですか?

計測が動いていて、悩み別ページと安心材料が整っていない状態で広告を出すと、費用だけが消えやすくなります。先にサイト側の段階①〜④を点検してから判断するのが安全です。

Q紹介だけで十分で、Web集客は不要でしょうか?

紹介が安定していれば無理に広げる必要はありません。ただ、紹介された人もまず事務所名で検索して確認するため、サイトに料金の目安や相談の流れが無いと、その時点で離れる場合があります。

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