この記事でわかること
- 「Webマーケティング会社のおすすめ」を101通りの聞き方で質問して集めた、1,010件の回答の全集計
- 101問すべてを合わせても、名前が挙がった会社は16社しかなかったという結果
- 上位7社が全体の席の64.4%を占め、質問の内容が変わってもほぼ入れ替わらない構造
- 引用元として記録された記事6本のうち4本が、推薦された企業側のオウンドメディアだった事実
- AI検索に引用される企業に共通していた4つの条件と、リストに入っていない企業が取るべき順番
調査サマリー:101問聞いて、出てきたのは16社
「Webマーケティング会社 おすすめ」という基準の質問に加えて、比較検討中の担当者が実際に入力しそうな言い回しを100通り用意し、生成AIに候補企業を挙げてもらいました。質問101件 × 各10社で、集まった回答は1,010件です。
結果は、率直に言って予想外でした。
1,010件の回答に登場した企業は、延べではなく実数で16社だけでした。「SNS広告に強い会社は?」と聞いても「BtoBのリード獲得に強い代理店は?」と聞いても「広告費月20万円でも依頼できる代理店は?」と聞いても、返ってくる顔ぶれはほとんど同じです。101問すべてを足し合わせても、17社目は出てきませんでした。
さらに細かく見ると、構造はもっとはっきりします。
| 集計項目 | 結果 | 意味 |
|---|---|---|
| 質問数 | 101問 | 基準質問1件+派生質問100件 |
| 回答総数 | 1,010件 | 1問あたり10社 |
| 登場した企業数 | 16社 | 101問を通じて17社目は出なかった |
| 上位7社が占めた席 | 650席 / 1,010席(64.4%) | 全体の3分の2を7社で分け合っている |
| 1位を1度でも取った企業 | 9社 | 残り7社は101問すべてで1位になれなかった |
| 引用元として記録された記事 | 6本 | うち4本は推薦16社側のオウンドメディア |
この調査でいちばん重要なのは、ランキングそのものではありません。「聞き方を100通りに変えても、AIが差し出す選択肢は16社で固定されていた」という構造のほうです。発注者から見れば検討候補が事実上16社に絞られているということであり、支援会社から見れば、そのリストに入っているかどうかで受注機会がまったく違うということです。
調査方法と、この記事の前提
先に、この調査が何をやったもので何をやっていないかを明確にしておきます。数字の読み方を誤ると、実態以上の意味を持たせてしまうためです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| やったこと | ChatGPTに、比較検討ユーザーが入力しそうな質問101通りと、それぞれの質問で候補に挙がる企業10社ずつを整理してもらった |
| 記録した項目 | 質問文/順位/会社名/会社URL/選定理由/引用元URL |
| 調査日 | 2026年9月20日 |
| 回答の出どころ | Web上の比較記事6本。各回答に引用元URLを紐づけて記録している |
| やっていないこと | 各社への取材、料金・実績の検証、サービス品質の評価 |
この順位は、企業の優劣を示すものではありません。AIが既存の比較記事を要約した結果の並び順であり、実力ランキングでも、発注先としての推奨でもありません。実際に発注先を検討される場合は、料金・契約条件・対応範囲を各社の公式情報でご確認ください。この記事の価値は「どの会社が良いか」ではなく、「AIがどういう理屈で候補を出しているか」が見えることにあります。
登場回数ランキング(16社)
1,010件を会社ごとに集計した結果です。登場率は101問のうち何問に登場したか、平均順位はその会社が挙がったときの平均的な位置、1位獲得は10社のうち先頭に置かれた回数です。
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| 順位 | 会社名 | 登場回数 (101問中) |
登場率 | 平均 順位 |
1位 獲得 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 株式会社オプト | 98回 | 97.0% | 3.88 | 27回 |
| 2 | アナグラム株式会社 | 98回 | 97.0% | 4.28 | 26回 |
| 3 | StockSun株式会社 | 94回 | 93.1% | 4.82 | 13回 |
| 4 | 株式会社デジタリフト | 93回 | 92.1% | 4.54 | 7回 |
| 5 | 株式会社ジオコード | 93回 | 92.1% | 5.10 | 6回 |
| 6 | 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ | 92回 | 91.1% | 4.87 | 8回 |
| 7 | GMO TECH株式会社 | 82回 | 81.2% | 4.78 | 11回 |
| 8 | 株式会社メディックス | 60回 | 59.4% | 7.58 | 0回 |
| 9 | 株式会社グラッドキューブ | 57回 | 56.4% | 7.75 | 0回 |
| 10 | 株式会社キーワードマーケティング | 55回 | 54.5% | 7.73 | 0回 |
| 11 | 株式会社オーリーズ | 50回 | 49.5% | 7.66 | 0回 |
| 12 | CyberHorn株式会社 | 47回 | 46.5% | 7.13 | 0回 |
| 13 | 株式会社サイバーエージェント | 24回 | 23.8% | 5.21 | 2回 |
| 14 | 株式会社電通デジタル | 24回 | 23.8% | 6.50 | 0回 |
| 15 | 株式会社Hakuhodo DY ONE | 22回 | 21.8% | 6.18 | 1回 |
| 16 | 株式会社セプテーニ | 21回 | 20.8% | 5.24 | 0回 |
※ 調査データ上の社名表記と公式情報が異なる箇所を2点補正しています。①調査データの「株式会社サイバーホルン」は、公式の商号はCyberHorn株式会社(後株)です。②「株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ」に紐づいていたURL(plan-b.co.jp)は、同社の親会社である株式会社PLAN-Bの公式サイトです。両社は別法人(PLAN-B 51%・ADK 49%出資の合弁)であり、表中のリンクは元データのまま親会社サイトを指しています。
上位グループと下位グループが、きれいに分かれている
表を眺めると、16社が明確に3つの層に分かれているのが分かります。
常連7社(登場率81〜97%)
株式会社オプト、アナグラム株式会社、StockSun株式会社、株式会社デジタリフト、株式会社ジオコード、株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ、GMO TECH株式会社の7社です。平均順位はいずれも3.9〜5.1と上位に固まり、101問中101回の1位のうち98回をこの7社が占めました。
ほぼすべての質問に登場し、しかも上のほうに置かれる準常連5社(登場率46〜59%)
株式会社メディックス、株式会社グラッドキューブ、株式会社キーワードマーケティング、株式会社オーリーズ、CyberHorn株式会社の5社です。半分前後の質問には登場しますが、平均順位は7.1〜7.8と一貫して下位で、5社とも101問を通じて1位を1度も取っていません。10社リストの「残り枠」に入る位置づけになっています。
登場はするが、常に8〜10番目。1位は0回大手4社(登場率21〜24%)
株式会社サイバーエージェント、株式会社電通デジタル、株式会社Hakuhodo DY ONE、株式会社セプテーニの4社です。登場する質問は限られますが、登場したときの平均順位は5.2〜6.5と準常連5社より上です。「呼ばれる場面は少ないが、呼ばれたときは上位」という、他の2グループとはっきり違う出方をします。
出番は少ないが、出るときは上位に置かれるわかったこと① 上位7社がほぼ固定されている
101問はわざと幅を持たせて設計しています。媒体(Google広告/Meta広告/YouTube広告)、領域(SEO/LP改善/データ分析)、業種(BtoB/人材/EC/アプリ)、予算帯(月20万円/月300万円以上)、条件(契約期間が短い/広告アカウントを自社所有できる)まで散らしました。普通に考えれば、質問の性質が変われば挙がる会社も変わるはずです。
ところが、結果はこうでした。
101問のうち61問(60.4%)で、常連7社が全員そろって登場しました。7社のうち6社以上が登場した質問まで広げると、91問(90.1%)に達します。つまり、10社の枠のうち6〜7席は、質問が何であろうとほぼ同じ顔ぶれで埋まっていたことになります。
これは、AIが質問ごとに最適な会社を選び直しているのではなく、先に「候補プール」があり、質問に応じてその中で順番を入れ替えているだけだということを示しています。実際、選定理由の欄を見ると「質問文の条件(listing)との適合を重視。」のように、同じ会社に対して同じ説明文が使い回され、末尾に条件タグだけが付け替えられていました。
順番の入れ替えには、一定の規則がある
とはいえ、順番はランダムではありません。質問のカテゴリごとにTOP3入りした企業を数えると、得意領域が素直に反映されています。
| 質問カテゴリ | 問数 | TOP3入りが多かった企業 |
|---|---|---|
| SNS・Meta広告 | 10問 | 株式会社オプト(9回)/アナグラム株式会社(7回)/株式会社デジタリフト(6回) |
| 検索・リスティング広告 | 10問 | GMO TECH株式会社・株式会社オプト・株式会社デジタリフト(各5回) |
| SEO・コンテンツ | 5問 | StockSun株式会社・株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ(各5回) |
| BtoB・SaaS | 5問 | StockSun株式会社・アナグラム株式会社(各5回) |
| EC・D2C | 4問 | 株式会社オプト・株式会社グラッドキューブ(各4回) |
| データ・計測 | 3問 | 株式会社オプト・株式会社オーリーズ・株式会社メディックス(各3回) |
| インハウス化・育成 | 3問 | アナグラム株式会社・株式会社キーワードマーケティング・株式会社オーリーズ(各3回) |
| 動画・YouTube | 2問 | 株式会社サイバーエージェント(2回) |
注目したいのは、準常連グループが「特定のカテゴリでだけ上位に来る」という出方をしている点です。株式会社オーリーズは全体の平均順位が7.66と下位ですが、データ・計測とインハウス化・育成のカテゴリでは3問すべてでTOP3に入っています。株式会社グラッドキューブも全体では7.75ですが、EC・D2Cの4問ではすべてTOP3です。
これは、専門領域を明確に打ち出している会社ほど、総合質問では埋もれるが、特化質問では前に出るということです。逆に言えば、「何でもできます」と書いてある会社は全部の質問に少しずつ登場し、「これに強い」と書いてある会社は該当する質問でだけ上位に出ます。AI検索で狙う位置をどちらに置くかは、そのまま自社サイトの書き方の設計になります。
わかったこと② 大手は「大手」と聞かれたときしか出てこない
株式会社サイバーエージェント、株式会社電通デジタル、株式会社Hakuhodo DY ONE、株式会社セプテーニ。国内のデジタル広告を代表する4社ですが、この4社が1社でも登場した質問は101問中41問、占めた席は1,010席中91席(9.0%)にとどまりました。
どの質問で登場したかを見ると、傾向は明確です。
| 大手4社が登場した質問 | 登場しなかった質問 |
|---|---|
| 大手のWebマーケティング会社を比較したい | 中小企業におすすめのWebマーケティング会社は? |
| 大規模予算のWeb広告運用に強い会社は? | 広告費月20万円でも依頼できる代理店は? |
| データとクリエイティブの両方に強い代理店は? | リスティング広告を少額から任せられる会社は? |
| YouTube広告運用に強い代理店を教えて | Web広告初心者でも相談しやすい会社は? |
| アプリインストール広告に強い会社は? | 契約期間が短い広告代理店を探している |
大手4社は、「大規模」「クリエイティブ」「データ」「動画」「アプリ」といった語が質問に入ったときに呼び出され、「中小企業」「少額」「初心者」「短期契約」が入ると外されていました。AIは知名度で並べているのではなく、質問に含まれる条件とサービス記述の語彙を突き合わせています。
ここから読み取れることは、支援会社側にとってかなり実務的です。知名度が低くても、質問に含まれる条件語と自社の記述が一致していれば候補に入ります。逆に、知名度があっても条件語が合わなければ外されます。AI検索において、企業規模は決定要因ではありませんでした。
わかったこと③ 引用元の86%は推薦企業側の記事だった
この調査では、回答の1件ごとに引用元URLを記録しています。1,010件すべての引用元を数えたところ、参照されていた記事はわずか6本でした。
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| 引用元記事 | 運営 | 参照 行数 |
割合 | 推薦16社側か |
|---|---|---|---|---|
| 【2026年版】Web広告代理店21選|大手など一覧で紹介 | 株式会社PLAN-B | 740 | 73.3% | 該当 |
| Meta広告の運用代行ができる代理店おすすめ19選を比較 | 株式会社シード | 110 | 10.9% | ― |
| リスティング広告運用代行ができる代理店10選比較 | 株式会社PLAN-B | 80 | 7.9% | 該当 |
| リスティング広告運用代行会社10選|プロが選ぶ「推し」企業 | 株式会社オーリーズ | 30 | 3.0% | 該当 |
| リスティング広告代行おすすめ15社|費用相場と失敗しない選び方 | 株式会社マイナビ | 30 | 3.0% | ― |
| 東京のリスティング広告代理店おすすめ14選【2026年】 | StockSun株式会社 | 20 | 2.0% | 該当 |
そして、この6本の運営者を確認すると、無視できない事実が出てきます。
6本のうち4本が、推薦された16社本体またはその親会社が運営するオウンドメディアの記事でした。行数にすると870件、全体の86.1%です。内訳は、株式会社PLAN-B(推薦企業である株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズの親会社・出資比率51%)の記事2本で820件、株式会社オーリーズの記事が30件、StockSun株式会社の記事が20件。第三者のメディアと言えるのは、株式会社シードとマイナビの記事2本・計140件(13.9%)だけでした。
誤解のないように書いておくと、これは各社が不正をしたという話ではありません。広告代理店が「広告代理店の選び方」を解説する記事を書くのは、自社の専門性を示す正当なコンテンツ施策です。そこに自社が含まれていることも、記事としては自然です。
問題は、AI側の構造にあります。
AIは「Webマーケティング会社 おすすめ」という問いに答えるとき、その領域で最も参照しやすい比較記事を探します。そしてこの領域で最も充実した比較記事を書いているのは、その領域のプレイヤー自身です。結果として、自社を含むリストがそのままAIの回答候補になります。この循環が、上位7社の固定化を生んでいます。
裏を返すと、AI検索に載る条件は「良い会社であること」ではなく「AIが参照する比較記事に載っていること」です。これは身も蓋もない結論ですが、この調査の1,010件が示しているのはその一点に尽きます。
AI検索に引用される企業の4つの共通点
1,010件の集計から浮かび上がった共通点を、影響の大きい順に4つ整理します。順番には意味があります。上から順に効きます。
その領域の「比較記事」に名前が載っている
最も強い要因です。引用元の86.1%が推薦企業側のオウンドメディアだったという結果は、比較記事への掲載が、AI検索における可視性をほぼ決めていることを意味します。自社サイトをどれだけ整えても、比較記事の側に名前がなければ候補プールに入りません。
やることは2つです。既存の比較記事への掲載を働きかけること。そして、自社でも比較・選び方のコンテンツを持つことです。後者は「自社を1位にする記事」ではなく、AIが要約しやすい構造で領域全体を整理した記事にしてください。自社推しが露骨な記事は、そもそも参照されにくくなります。
比較記事への掲載が、他の3つを全部合わせたより効くサービス範囲が「横断的」に書かれている
常連7社の選定理由を並べると、表現がよく似ています。「広告運用とSEO・コンテンツ領域を横断して」「Web広告に加えてSEOやWeb制作まで一社で」「広告・SEO・アプリ集客など複数チャネルを横断した」。複数領域をまたいで書かれている会社ほど、多様な質問に引っかかります。
登場率81〜97%という数字は、実力よりも「守備範囲の記述の広さ」を反映しています。101問のうち何問に該当しうるかが、そのまま登場回数になっていました。
対応領域を列挙して書くと、拾われる質問の数が増える「誰向けか」の条件語が明示されている
大手4社が「中小企業」「少額」「初心者」の質問で外れ、「大規模」「データ」「クリエイティブ」で呼ばれたのは、条件語のマッチングが働いているからです。対象企業規模、対応予算レンジ、得意業種、契約形態。これらが文章として書かれているかどうかで、拾われる質問が変わります。
「広告費月20万円から対応」「BtoB・SaaSを中心に」「最低契約期間3か月」のように、発注者が質問文に入れる言葉をそのまま使って書くのが有効です。抽象的な理念より、条件の明記のほうが機械には読まれます。
発注者が入力する言葉で、対象条件を書き切る狭い領域なら、そこで1位を取りにいける
準常連5社は全体平均では7〜8位ですが、得意カテゴリでは全問TOP3に入っていました。株式会社オーリーズのデータ・計測/インハウス化、株式会社グラッドキューブのEC・D2Cがその例です。総合質問で常連7社に勝つのは現実的ではありませんが、カテゴリを絞れば上位を取れる余地があります。
実際、101問のうち総合・全般に分類できるのは10問だけで、残り91問は何らかの条件つきの質問でした。勝負すべきは、総合1位ではなく、自社が本当に強い領域の質問です。
総合で勝とうとすると、記述が薄まって全部で負けるリストに入っていない企業が、まずやること
日本にWebマーケティングの支援会社は数千社あります。そのうちAIが候補として差し出したのは16社でした。裏を返せば、残りのほぼすべての会社は、AI検索経由の検討テーブルに載っていません。ここから入り込むための順番を整理します。
AI検索での可視性を取りにいく手順
【STEP1 現在地を測る】
- 自社が狙う領域の質問を20〜30通り作り、生成AIに実際に入力する
- 自社名が出るか、出るとしたら何番目かを記録する
- 代わりに出てきた企業名と、AIが引用した記事URLを控える
- 引用元になっている比較記事を一覧化する(多くの場合5〜10本に収束します)
【STEP2 参照されている記事に入る】
- 一覧化した比較記事の運営者を確認し、掲載可否・掲載条件を問い合わせる
- 掲載時に載せる情報(対応領域・対応予算・得意業種・実績数値)を用意する
- 競合が書いた比較記事にも、載せてもらえないか打診する
【STEP3 自社サイトを機械に読める形にする】
- サービスページに、対応領域を横断的に列挙して書く
- 対象企業規模・対応予算レンジ・得意業種・契約形態を文章で明記する
- 実績を数値と条件つきで書く(業種・期間・指標が揃っていると引用されやすい)
- Article・FAQPage・BreadcrumbListの構造化データを実装する
【STEP4 自社でも比較コンテンツを持つ】
- 自社が本当に強い1領域に絞って、選び方と候補企業を整理した記事を作る
- 自社を1位に置かない。領域全体が正確に整理されている記事にする
- 公開後、STEP1の質問で自社名が出るかを定点で観測する
順番を飛ばさないでください。STEP3の自社サイト改善から始める会社が多いのですが、この調査の結果を見るかぎり、比較記事に載っていない状態でサイトだけ整えても候補プールには入りません。まずSTEP1で、自社が今どこにいるかと、誰の記事が引用されているかを把握するところからです。
この調査の限界
数字を実態以上に読まれないよう、この調査でできていないことを明記します。
| 限界 | 内容 |
|---|---|
| 1つの生成AIの結果である | ChatGPTでの結果です。Gemini、Claude、Perplexityなど他のAIでは、参照する記事が異なるため結果も変わります |
| 時点の結果である | 2026年9月20日時点です。引用元の比較記事が更新されれば、登場企業も順位も変わります |
| 実力を測っていない | 各社への取材、料金・実績の検証は行っていません。順位は発注先としての推奨ではありません |
| 質問設計の影響を受ける | 101問はこちらで設計したものです。質問の作り方が変われば、カテゴリ別の傾向は変わります |
| 再現性は保証されない | 生成AIの回答は同じ質問でも揺れます。個別の順位より、全体の構造を見るための調査です |
それでも、1,010件という母数で見たときの「16社に固定されている」「引用元が6本しかない」「86%が当事者の記事」という構造は、多少の揺れでは動かない水準だと考えています。
SEO・AIO対策 / オウンドメディア運用代行
この記事と同じ手順で、御社の領域の質問を洗い出し、現在の登場状況と引用元記事を可視化するところからご一緒します。
SEO・AIO対策の支援内容を見るLnXの見解
この調査を始めたときは、「AIはどういう基準で会社を推薦しているのか」を知りたかっただけでした。101問も用意したのは、質問を変えれば違う会社が出てくるはずだと思っていたからです。実際には16社しか出てこず、しかもその大半が同じ1本の記事に由来していました。想定していた仮説は外れましたが、得られた結論のほうがはるかに実務的でした。
いま多くの企業がAIO・LLMO対策として着手しているのは、構造化データの実装や、E-E-A-Tを意識した記事の書き直しです。どちらも必要ですが、この調査の結果を見るかぎり、それらは「候補プールに入ったあとで順位を上げる施策」です。プールに入っていない状態でいくらサイトを整えても、そもそも検討の土俵に乗りません。先に必要なのは、自社の領域で誰の記事がAIに読まれているかを特定し、そこに名前を入れにいくことです。地味ですが、順番としてはこちらが先です。
もう1つ、支援会社側の立場として書いておきたいことがあります。この構造は、比較記事を書く側にとって責任が重いということです。自社が属する領域の比較記事を書けば、それがAIの回答になり、そこに載っていない会社は発注者の目に触れなくなります。だからこそ、自社を1位に置くための記事ではなく、領域を正確に整理した記事を書くべきだと考えています。結果的に、そのほうがAIにも引用されやすくなります。
LnXでは、SEO・AIO対策の支援において、まず「御社の領域でAIが参照している記事は何か」の特定から入ります。順位を追う前に、参照されている情報源を押さえる。この記事でご紹介した手順は、実際にご支援の初期フェーズで行っているものと同じです。自社がAI検索でどう扱われているか分からない、という段階からのご相談も歓迎です。
よくある質問
Q この順位は、Webマーケティング会社の実力ランキングですか?
いいえ。生成AIがWeb上の比較記事を要約した結果の並び順を集計したものであり、実力や品質を評価したものではありません。各社への取材や、料金・実績の検証も行っていません。発注先を検討される際は、必ず各社の公式情報で対応範囲・料金・契約条件をご確認ください。この記事は「どの会社が優れているか」ではなく、「AIがどういう仕組みで候補を出しているか」を見るためのものです。
Q なぜ101問も聞いて16社しか出てこなかったのですか?
回答の引用元が6本の比較記事に集中していたためです。AIは質問ごとにWeb全体を調べ直しているのではなく、その領域で参照しやすい比較記事から候補を取り出し、質問の条件に合わせて順番を入れ替えていました。そのため、元になる記事に載っている企業の範囲を超えて新しい会社が出てくることはありませんでした。16社という数字は、市場に16社しかないという意味ではなく、参照元の記事に載っていたのが16社だったという意味です。
Q 引用元の86%が推薦企業側の記事というのは、問題があるのでしょうか?
各社の行為自体に問題はありません。支援会社が自社の領域の比較記事を書くのは正当なコンテンツ施策で、そこに自社が含まれるのも自然です。注意が必要なのは、それを読む側の受け取り方です。AIが提示する候補リストは中立な調査結果ではなく、その領域のプレイヤーが書いた記事の要約である場合があります。発注先を選ぶ際は、AIの回答を出発点として使い、最終判断は複数の情報源と各社への直接確認で行ってください。
Q 自社がAIに推薦されるようになるには、どれくらいの期間がかかりますか?
比較記事への掲載が実現すれば、その記事がAIに参照されるタイミングで候補に入ります。掲載交渉そのものは数週間で動くこともあります。一方、自社で比較コンテンツを作り、それがAIに参照されるようになるまでは、記事の公開から数か月単位で見る必要があります。いずれにせよ、まず自社の領域でどの記事が引用されているかを特定しないと打ち手が決まらないため、その調査から着手するのが最短です。
Q ChatGPT以外のAIでも同じ結果になりますか?
変わる可能性が高いです。生成AIごとに参照するWebの情報源や、検索機能の有無が異なるため、引用元の記事が変われば登場企業も順位も変わります。この調査はChatGPTで2026年9月20日時点に行ったものです。自社の状況を把握する目的であれば、主要なAIを複数使い、それぞれで同じ質問セットを試してみることをおすすめします。参照元の記事が重なっているか、まったく違うかを見るだけでも打ち手の優先順位が変わります。
Q 中小企業でも、AI検索で名前が出るようになりますか?
この調査では、企業規模と登場率に単純な相関はありませんでした。大手4社の登場率は21〜24%で、常連7社の81〜97%を大きく下回っています。AIは知名度ではなく、質問に含まれる条件語とサービス記述の一致を見ていました。そのため、対象企業規模・対応予算・得意業種を明記し、領域を絞って比較記事に載ることができれば、規模が小さくても候補に入る余地はあります。むしろ総合で戦わず、狭い領域を取りにいくほうが現実的です。
本記事に掲載した企業のご担当者さまへ
本記事は公開情報の集計であり、各社への取材は行っておりません。社名表記・URL・記載内容に誤りがございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。確認のうえ速やかに訂正いたします。また、集計の元データ(質問101件・回答1,010件の全リスト)をご希望の場合も、同フォームよりお申し付けください。