この記事でわかること

  • Google検索1位のドメインが「AIによる概要」にも引用されていたのは20件中14件(70%)、ChatGPTで一致したのは16件中3件(19%)だったこと
  • 比較検討キーワード20個について、Google検索・Googleの「AIによる概要」・ChatGPTの3つを同日に実測した結果
  • 20キーワードすべてでAIによる概要が表示され、その引用元の6割が検索上位5位の外から来ていたこと
  • 検索結果が比較記事を返すのに対し、AIによる概要は支援会社そのものの公式サイトを直接引いていたこと
  • ChatGPTが参照していた先の半分以上が、Googleのどちらの面にも登場しなかったこと
  • 「検索1位を取る」ことと「AIに引用される」ことが、もう別の作業になっているという実務的な結論

結論:Google1位でも、生成AIに引用されるとは限らない

先に結論から書きます。比較検討で実際に使われるキーワード20個について、Google検索・Googleの「AIによる概要」・ChatGPTの3つを同じ日に実測しました。

Google検索で1位だったドメインが、同じキーワードの「AIによる概要」にも引用されていたのは20件中14件(70%)でした。残り3割は、検索1位を取っていてもAI概要には引かれていません。ChatGPTではさらに下がり、参照先がGoogle検索1位と同じだったのは16件中3件(19%)だけでした。

つまり「検索上位=生成AIでも上位」は、半分は当たっていて、半分は外れています。検索上位は引用される確率を確実に上げますが、それだけでは席は取れません。以下、その中身を数字で見ていきます。

そもそも「Webマーケティング会社 おすすめ」と調べたとき、発注者が目にする情報源はもう1つではありません。Googleの検索結果(青いリンク)、その上に出るGoogleの「AIによる概要」、そしてChatGPTのようなAIツール。この3つは、同じ質問に対して違う場所を見ています。

それがどのくらい違うのかを、比較検討で実際に使われるキーワード20個で実測しました。

集計項目 結果 意味
AIによる概要が表示されたKW 20 / 20(100%) この領域の比較検討KWは、全件でAI要約が先に出る面になっていた
AI概要が引用したドメイン 延べ138件/ユニーク71件 1KWあたり平均約7ドメインを引いている
そのうち検索上位5位の外 85 / 138(61.6%) AI概要は検索順位の要約ではない
AI概要にだけ現れたドメイン 33件 検索上位5位には一度も入らなかった
そのうち支援会社自身の公式サイト 29 / 33(87.9%) AIは比較記事ではなく、会社そのものを引いている
ChatGPTの参照先がGoogle検索1位と同じ 3 / 16(19%) ChatGPTはさらに別の情報源を見ている
ChatGPTの参照先がGoogleのどちらにも無し 9 / 16(56%) Googleで追っている限り、存在に気づけない

いちばん大きかった差はここです。AIによる概要にだけ現れた33ドメインのうち29件(87.9%)が、比較記事ではなく支援会社そのものの公式サイトでした。株式会社サイバーエージェント、株式会社オプト、株式会社才流、ナイル株式会社、株式会社電通デジタル、アナグラム株式会社。いずれも検索結果の上位5位には一度も入っていないのに、AIによる概要は各社のサイトを直接引いています。

調査方法

数字の読み方を誤らないよう、何をどう取ったかを先に書いておきます。

項目 内容
調査日 2026年9月20日
対象キーワード Webマーケティング領域の比較検討KW 20個(「Webマーケティング会社 おすすめ」「リスティング広告 代理店 おすすめ」など)
Google検索側 google.co.jp(hl=ja/gl=jp)でブラウザから実際に検索し、広告を除いたオーガニック上位5件のURLを記録
AIによる概要側 同じ検索結果ページ上に表示された「AIによる概要」の本文と、そこから張られている引用先ドメインを記録
ChatGPT側 同じ検索意図に対してChatGPTのWeb検索で表出した主要な参照ページ(別途取得済みのデータを使用)
集計単位 ドメイン単位。同一ドメイン内の別記事は1件として扱っています
やっていないこと パーソナライズの排除、複数地域・複数デバイスでの取得、各社への取材、サービス品質の評価

この記事は、企業の優劣ランキングではありません。どの会社が優れているかではなく、「検索とAIで、発注者の目に触れる情報源がどれだけ違うか」を測ったものです。また、AI検索の結果はモデル・時期・質問文で変わります。ここに出ている数字は2026年9月20日時点の1回の実測であり、定点観測ではありません。自社の状況を知りたい場合は、後半の手順でご自身の領域を測ってください。

発見① AI概要の引用元は、6割が検索上位の外

まず、AIによる概要は20キーワード全件で表示されました。「おすすめの会社を探す」という検索意図では、発注者は青いリンクより先にAIの要約を読む状態になっています。

問題は、その要約が何を読んで書かれているかです。

AIによる概要が引用したドメインは延べ138件。そのうち85件(61.6%)が、同じキーワードの検索上位5位には入っていないドメインでした。AI概要は検索結果を要約しているのではなく、独自に情報源を選んでいます。

ただし、完全に無関係というわけでもありません。順位との関係を見ると、はっきりした傾向があります。

AI概要が引用していたか 該当KW数 読み取れること
検索1位のドメインを引用14 / 20(70%)1位でも3割は引用されない
上位3位のいずれかを引用18 / 20(90%)上位3位に入ると引用される確率が上がる
上位5位のいずれかを引用20 / 20(100%)上位5位からは必ず1つは引かれている

つまり検索上位は「入場券」ではあるが、「指定席」ではありません。上位5位のどこかからは必ず引用されるので、検索対策は無駄になりません。しかし引用枠の6割は上位の外から埋まるため、順位だけを追っていると、その6割の席を丸ごと取りこぼすことになります。

発見② 検索は「比較記事」を返し、AIは「会社そのもの」を引く

この調査でいちばん実務に効く発見です。検索結果とAI概要では、引いてくるページの種類そのものが違いました。

Google検索の上位5位に並んだ100件のURLは、すべて下層の記事ページでした。「〇〇代理店おすすめ20選」のような比較記事です。一方、AIによる概要にだけ現れた33ドメインを見ると、風景が変わります。

← 横にスクロールできます

ドメイン 運営 引用
KW数
支援会社の
自社サイトか
cyberagent.co.jp 株式会社サイバーエージェント 7 該当
anagrams.jp アナグラム株式会社 4 該当
opt.ne.jp 株式会社オプト 3 該当
sairu.co.jp 株式会社才流 3 該当
blog.hubspot.jp HubSpot(ツールベンダーの公式ブログ) 2
gaiax.co.jp 株式会社ガイアックス 2 該当
nyle.co.jp ナイル株式会社 2 該当
sold-out.co.jp ソウルドアウト株式会社 2 該当
tetemarche.co.jp テテマーチ株式会社 2 該当
venture-ocean.com 株式会社Venture Ocean 2 該当
accenture.com アクセンチュア株式会社 1 該当
anagrams.co.jp 合同会社anagrams(Web制作・デザイン会社) 1
ayudante.jp アユダンテ株式会社 1 該当
consulting.cinc-j.co.jp 株式会社CINC 1 該当
corp.glad-cube.com 株式会社グラッドキューブ 1 該当
dentsudigital.co.jp 株式会社電通デジタル 1 該当
dgtrends.com 株式会社デジタルトレンズ 1 該当
eyez.jp 株式会社アイズ 1 該当
geekly.co.jp 株式会社ギークリー(転職エージェント) 1
irep.co.jp 株式会社Hakuhodo DY ONE(旧・アイレップ) 1 該当
lany.co.jp 株式会社LANY 1 該当
liskul.com LISKUL(メディアエンジン株式会社の第三者メディア) 1
local-mp.co.jp 株式会社ローカルマーケティングパートナーズ 1 該当
mediareach.co.jp 株式会社メディアリーチ 1 該当
noshape.jp 株式会社NoSHAPE 1 該当
quartet-communications.com 株式会社カルテットコミュニケーションズ 1 該当
quartetcom.co.jp 株式会社カルテットコミュニケーションズ(企業サイト) 1 該当
stock-sun.com StockSun株式会社 1 該当
symphony-marketing.co.jp シンフォニーマーケティング株式会社 1 該当
techsuite.co.jp TechSuite株式会社 1 該当
trans-cosmos.co.jp トランスコスモス株式会社 1 該当
willgate.co.jp 株式会社ウィルゲート 1 該当
ysinc.co.jp 株式会社Y's 1 該当

33件のうち29件(87.9%)が、支援会社そのものの公式サイトでした。比較記事ではありません。たとえば「Webマーケティング会社 おすすめ」のAI概要は、株式会社サイバーエージェント・株式会社オプト・株式会社才流・株式会社PLAN-B・株式会社ガイアックス・テテマーチ株式会社のコーポレートサイトのトップページを直接リンクしていました。これらの会社は、同じキーワードの検索結果上位5位には1社も入っていません。

言い換えると、こういう構造です。

返ってくるもの そこに載るための道筋
Google検索(青いリンク) 第三者や同業他社が書いた比較記事 その比較記事に載せてもらう/自分で比較記事を書いて上位を取る
AIによる概要 比較記事に加えて、支援会社の公式サイトそのもの 自社サイトに「誰に何を提供しているか」を機械が読める形で書く

これは、AIO対策の打ち手が従来のSEOと別物になる理由そのものです。検索で戦うには比較記事という他人の土俵に乗る必要がありましたが、AI概要は自社サイトを直接読みにきます。自社サイトの書き方を整えることが、そのまま露出につながる面が生まれたということです。

ひとつ気になった点

引用先を精査する過程で、確認しておくべき事象が1件ありました。「Web広告代理店 おすすめ」のAI概要は anagrams.co.jp を引用していましたが、このドメインは合同会社anagrams(Webサイト制作・デザインの会社)のものです。運用型広告のアナグラム株式会社は anagrams.jp で、別法人です(法人格・所在地・事業内容がいずれも異なります)。他の4キーワードでは anagrams.jp が正しく引用されていました。

断定はできませんが、社名が似た別法人のサイトが引かれる可能性がある、ということは頭に入れておく価値があります。自社と似た名前の会社が存在する場合、AIがどちらを引いているかは一度確認しておいたほうがよいでしょう。

発見③ ChatGPTはさらに別の場所を見ている

ここまではGoogleの中の話でした。ではChatGPTはどうか。同じ検索意図で参照していたページを、Googleの結果と突き合わせます。URLが確定できた16キーワードが対象です。

ChatGPTの参照先は 件数 割合
Google検索の1位と同じだった3 / 1619%
Google検索の上位5位のどこかにあった6 / 1638%
AIによる概要の引用元に含まれていた4 / 1625%
Googleのどちらの面にも登場しなかった9 / 1656%

半分以上が、Googleを見ているだけでは気づけない場所でした。具体的には次のようなずれ方をしています。

← 横にスクロールできます

キーワード Google検索1位
のドメイン
AI概要が
検索1位を引用
ChatGPTが
参照したドメイン
その参照先が
Google側に出たか
Webマーケティング会社 おすすめ sevendex.com × jinrai.co.jp どちらにも無し
Web広告代理店 おすすめ plan-b.co.jp × geo-code.co.jp 上位5位
リスティング広告 代理店 おすすめ plan-b.co.jp stock-sun.com どちらにも無し
Google広告 代理店 おすすめ canvas.d2cr.co.jp rei-yokohama.co.jp どちらにも無し
Meta広告 代理店 おすすめ plan-b.co.jp
Instagram広告 代理店 おすすめ plan-b.co.jp lumii.co.jp どちらにも無し
SNS広告 代理店 おすすめ plan-b.co.jp plan-b.co.jp 上位5位/AI概要
SEO会社 おすすめ seohacks.net × 1st-net.jp どちらにも無し
SEOコンサル会社 おすすめ webanalytics.speee.jp webanalytics.speee.jp 上位5位/AI概要
AIO対策 会社 おすすめ aspicjapan.org × aspicjapan.org 上位5位
LLMO対策 会社 おすすめ plan-b.co.jp mediareach.co.jp AI概要
BtoB マーケティング会社 おすすめ ferret-one.com blastmail.jp どちらにも無し
Webマーケティング コンサル会社 おすすめ plan-b.co.jp
広告運用代行 おすすめ allis-co.com
運用型広告 代理店 おすすめ allis-co.com grill.co.jp 上位5位
LP制作 広告運用 会社 おすすめ takuwil.spool.co.jp peaksmarketing.co.jp どちらにも無し
中小企業 Webマーケティング会社 おすすめ withonoware.co.jp jinrai.co.jp どちらにも無し
Web集客 会社 おすすめ plan-b.co.jp stock-sun.com どちらにも無し
デジタルマーケティング会社 おすすめ media-radar.jp ×
Webマーケティング会社 東京 おすすめ web-kanji.com × 1st-net.jp 上位5位/AI概要

たとえば「Webマーケティング会社 おすすめ」では、Google検索の1位が sevendex.com、AI概要は株式会社サイバーエージェントや株式会社オプトの公式サイトを引き、ChatGPTは jinrai.co.jp を参照していました。同じ質問に対して、3つの面が3つとも違う場所を指しています。

発注者がどの面を使うかによって、検討候補に入る会社が変わるということです。Search Consoleの順位だけを見ている限り、AI経由で自社がどう扱われているかは一切わかりません。順位が安定していても、AIの回答に一度も出ていないという状態は普通に起こりえます。

発見④ 3つの面すべてで強い会社が1社だけあった

20キーワードを通して、3つの面すべてに繰り返し登場した会社が1社だけありました。株式会社PLAN-Bです。

plan-b.co.jp の登場
Google検索の上位5位20KW中 13KW
Google検索の1位20KW中 8KW
AIによる概要の引用元20KW中 12KW

2位以下との差は大きく、AI概要の引用回数で次に多いのは株式会社サイバーエージェントの7KW、検索1位の回数で次に多いのは株式会社オーリーズの2KWです。

構造を見ると、理由がはっきりしています。同社は plan-b.co.jp というひとつのドメインの中に、大量の比較記事(/blog/ad/、/blog/seo/ 配下)とコーポレートサイトの両方を持っています。比較記事で検索上位を取り、同じドメインがAI概要からも引かれる。検索とAIの両方に効く形になっているわけです。

これは前回の調査(生成AIに101の質問をした結果)とも符合します。あちらでは、AIの推薦の引用元86.1%が推薦企業側のオウンドメディアでした。自社メディアで領域全体の比較コンテンツを持つことが、検索とAIの両方で効いているという同じ構造が、別の切り口からも観測できたことになります。

この結果が実務にとって意味すること

3つの面の違いを、打ち手に翻訳すると次の3点になります。

1

検索1位は、もう「着地点」ではない

検索1位でもAI概要に引用されないケースが3割ありました。一方、AI概要の引用枠の6割は上位5位の外から埋まっています。順位を取り切ってもAI経由の露出はついてこないし、順位が無くてもAIには引かれうる。1位という目標が、成果の一部しか保証しなくなっています。

順位レポートだけでは、露出の半分が見えていない
2

自社サイトが、はじめて直接の武器になった

AI概要にだけ現れた33ドメインの29件が支援会社の公式サイトでした。検索では比較記事に載らないと土俵に上がれませんでしたが、AI概要は会社のサイトを直接読みにきます。「誰向けに、何を、いくらから提供しているか」を自社サイトに書き切ることが、そのまま露出の条件になります。

対象・料金・対応領域を、曖昧な理念ではなく条件として書く
3

面ごとに別々に測る必要がある

ChatGPTの参照先の56%はGoogleのどちらにも出ませんでした。3つの面は別々に動いているので、まとめて1つの指標で測ることができません。検索順位、AI概要への引用、ChatGPT等での言及。この3つを別の指標として持つ必要があります。

1指標では取りこぼす。3本に分けて定点で見る

自社の現在地を確かめる手順

この記事と同じことは、ツールを買わなくても手作業で再現できます。まず自社の領域で1回やってみてください。

3つの面を1回ずつ測る

【STEP1 キーワードを決める】

  • 発注検討中の人が入力しそうな言い回しを15〜20個書き出す
  • 「サービス名+おすすめ」「+比較」「+代理店」「+地域名」「+業種名」を機械的に掛け合わせる
  • 自社が本当に受注したい案件につながるKWに絞る(検索ボリュームより意図の近さを優先)

【STEP2 Googleの2つの面を記録する】

  • 各KWを検索し、広告を除いたオーガニック上位5件のURLを控える
  • AIによる概要が出るかを記録する(出ないKWは、まだ従来型SEOが効く面です)
  • AI概要の引用先リンクを開き、ドメインを控える。比較記事か、会社の公式サイトかも分けておく
  • 自社が出ているか、出ていないなら代わりに誰が出ているかを記録する

【STEP3 AIツール側を記録する】

  • 同じKWをChatGPTなどに質問し、挙がった会社名と引用元URLを控える
  • STEP2の結果と重なっているか、まったく別かを突き合わせる
  • 重なっていなければ、Googleの順位を追っても状況は改善しません

【STEP4 打ち手を振り分ける】

  • AI概要に自社サイトが引かれていない → 自社サイトに対象条件・料金・対応領域を明記する
  • 比較記事にそもそも載っていない → 引用元になっている記事の運営者に掲載を打診する
  • どの面にも出ていない → 自社が本当に強い1領域に絞り、そこの比較コンテンツから作る
  • 3か月後に同じ20KWで測り直し、変化を見る

20KWなら、手作業でも半日で終わります。ツール導入を検討する前に、まず一度この形で現在地を取ってください。どの面で負けているかがわかれば、打ち手は自動的に絞られます。順位が悪いのか、比較記事に載っていないのか、自社サイトの書き方が機械に読まれていないのかで、やることはまったく違います。

この調査の限界

数字を実態以上に読まれないよう、この調査でできていないことを明記します。

限界 内容
1時点・1回の取得である2026年9月20日に1回取得したものです。AI概要もAI回答も、時期と条件で変わります
パーソナライズを排除していない検索履歴や地域による影響を完全に取り除いてはいません。地域・デバイスも固定していません
ドメイン単位の集計である同一ドメイン内の別ページは1件として扱っています。ページ単位ではより差が大きい可能性があります
ChatGPT側は別取得のデータGoogle側と完全に同一条件・同一時刻で取得したものではありません
20KWという規模Webマーケティング領域の比較検討KWに限った20件です。他業種で同じ比率になる保証はありません
企業の実力を測っていない各社への取材も、サービス品質の検証も行っていません。露出の構造だけを見ています

そのうえで、「AI概要が20KW全件で出る」「引用の6割が検索上位の外」「AI概要だけに出たドメインの9割近くが支援会社の自社サイト」という3点は、多少の揺れでは反転しない水準だと考えています。気になる方は、ご自身の領域で同じ手順を回して確かめてみてください。

SEO・AIO対策 / オウンドメディア運用代行

御社の領域で、この3つの面を実測するところから

検索順位・AIによる概要・生成AIの回答。どの面で負けているかを切り分けたうえで、打ち手の順番をご提案します。

SEO・AIO対策の支援内容を見る

LnXの見解

この調査を始めた動機は、「AI検索対策」という言葉が指す作業の中身が、現場でも曖昧なままだったからです。実際に3つの面を並べて測ってみると、やるべきことが思ったよりはっきり分かれていました。

いちばん意外だったのは、AIによる概要が会社のコーポレートサイトを直接引いていたことです。検索の世界では、支援会社が自社サイトだけで戦うのはほぼ不可能でした。「〇〇代理店おすすめ20選」という比較記事が上位を占め、そこに載らない限り発注者の目には触れない。だから多くの会社が比較記事への掲載交渉や、自社でのメディア運営に投資してきました。その構造は今も有効です。ただ、AI概要という面では、会社のサイトそのものが読まれています。これは中小の支援会社にとって、久しぶりに出てきた現実的な勝ち筋だと感じています。

もう1つは、測り方を変えないと何も見えないという点です。ChatGPTの参照先の56%はGoogleのどちらの面にも出ませんでした。順位は安定しているのに問い合わせが減っている、という相談を受けることが増えましたが、順位レポートだけを見ている限り原因は絶対に映りません。見えていないものは改善できないので、まず計測の対象を増やすところからになります。

LnXでSEO・AIO対策をご支援するときは、順位を追う前に、この記事と同じ形で3つの面を実測します。どこで負けているかによって、打ち手も費用も期間もまったく変わるからです。比較記事に載っていないだけなら掲載交渉が最短ですし、自社サイトの書き方の問題ならサイト側の改修が先になります。ご自身の領域でどうなっているか分からない、という段階からのご相談も歓迎です。

よくある質問

Q 検索順位を上げる施策は、もう意味がないのでしょうか?

意味はあります。今回の調査では、20キーワード全件でAIによる概要が検索上位5位のいずれかを引用していました。上位に入ることは引用される条件のひとつとして機能しています。ただし検索1位でも3割は引用されず、引用枠の6割は上位の外から埋まっていました。順位対策は必要条件ではあっても十分条件ではない、というのが正確な理解です。順位を捨てるのではなく、別の対策を足す必要があります。

Q AIによる概要に引用されるために、具体的に何をすればよいですか?

この調査から言えるのは、自社サイトの記述を整えることが直接効く面があるということです。AI概要にだけ現れた33ドメインの29件が支援会社の公式サイトでした。対象とする企業規模、対応予算のレンジ、得意業種、契約形態、提供範囲を、理念ではなく条件として文章で明記してください。加えて、Article・FAQPage・BreadcrumbListなどの構造化データを実装すると、機械が内容を取り違えにくくなります。まずは自社の領域で、いま誰が引用されているかを調べるところからです。

Q ChatGPTの参照先がGoogleと違うのはなぜですか?

参照している情報源と、選び方の仕組みが別だからです。Googleの検索結果はGoogleのランキングアルゴリズムの出力で、AIによる概要はそれとは別の基準で情報源を選んでいます。ChatGPTはさらに別のWeb検索基盤と回答生成の仕組みを使っています。3つは独立して動いているため、同じ質問でも別の答えが返ります。したがって対策も計測も、3つ別々に持つ必要があります。

Q 自社と似た社名の会社が引用されていました。どうすればよいですか?

今回の調査でも、社名が似た別法人のドメインが引用されている事例が1件ありました。対策としては、自社サイトに正式な商号・法人格・所在地・法人番号を明記し、Organization構造化データで会社情報を機械可読にしておくことが基本です。あわせて、自社名で検索したときやAIに質問したときに何が返るかを定期的に確認してください。取り違えが起きている場合、その事実に気づくのが遅れるほど影響が広がります。

Q この調査は自社でも再現できますか?

できます。本文の「自社の現在地を確かめる手順」の通り、キーワードを15〜20個決めて、Google検索の上位5件、AIによる概要の引用先、AIツールでの回答を手作業で記録するだけです。20キーワードなら半日程度で終わります。専用ツールの導入は、まず一度手作業で現在地を把握し、どの指標を継続的に見る必要があるかが決まってからで十分です。

Q AIによる概要が表示されないキーワードもありますか?

あります。今回対象にした20キーワードは、いずれも「おすすめの会社を探す」という比較検討の意図が強いもので、全件で表示されました。一方、指名検索や、明確な答えが1つに定まる質問、専門性・正確性が特に問われる領域などでは表示されないことがあります。自社の主要キーワードでAI概要が出るかどうかは、対策の優先順位を決める材料になるので、最初に確認しておくとよいでしょう。

関連記事