この記事でわかること
- AIO対策サービスおすすめ5社の比較表(料金体系・施策範囲・対応AI・契約期間)
- 5社それぞれの特徴・向いているケース・注意点(公式サイトのリンク付き)
- サービスが「コンサル型」「ツール型」「記事制作込みの運用型」に分かれること
- 対応AIの違いをどう比べるか——ChatGPT・Gemini・AI Overviews・AIモード
- Google公式が「やらなくてよい」と明記している施策
- 見積もりを同じ土俵に載せる5つの軸と、契約条件で差がつく4項目
AIO対策サービスは3タイプに分かれる
「AIO対策」「LLMO対策」「GEO」という言葉は、ほぼ同じ意味で使われています。ChatGPTやGoogleのAI Overviews、AIモードといった生成AIの回答のなかで、自社の情報が引用・参照される状態を目指す取り組みです。問題は、同じ言葉で売られているサービスの中身が3タイプに分かれていることです。ここを混ぜたまま見積もりを並べても比較になりません。
| タイプ | 提供されるもの | 足りなくなりがちなもの |
|---|---|---|
| コンサル型 | 現状分析、露出調査、戦略設計、施策の提案、月次の効果検証 | 実装とコンテンツ制作。別料金または自社対応になることがある |
| ツール型 | 生成AIでの露出状況のモニタリング、競合比較、引用元の可視化 | 施策の実行。数字は見えるが、直す人は別途必要 |
| 運用型(記事制作込み) | キーワード設計、記事の制作・入稿、構造化データの実装、リライト | 大規模サイトの全面改修や、PR・外部メディア施策 |
自社に足りないのがどれかで、見るべきサービスは変わります。すでに記事が数百本あり社内に編集チームもある会社なら、必要なのは露出の可視化と改善の方向づけです。逆に、記事が20本しかない会社がツールだけ導入しても、見えるのは「露出していない」という事実だけで、次の手は打てません。
AIO対策サービスおすすめ5社の比較表
ここからは、実際にAIO・LLMO対策を公開しているサービスを並べます。掲載しているのは、2026年9月22日時点で各社の公式ページを実際に開いて確認できた内容だけです。公開されていない項目は「公開なし」と書いており、推測では埋めていません。順位は付けていません。掲載順は当社を先頭に置き、以降は社名の五十音順としています。
料金を公開していない会社が多いのは、対象サイトの規模・対象ページ数・対象とする生成AIの数で工数が大きく変わるためです。公開していないこと自体は減点材料ではありません。重要なのは、同じ条件を伝えたときに内訳を出してもらえるかどうかです。
| サービス(公式ページ) | タイプ | 料金体系 | 主な施策範囲 | 対応AI(公開情報) |
|---|---|---|---|---|
| LnX合同会社 | 運用型(記事制作込み) | 初期構築30万円+月額。ライト15万円(月8本)/スタンダード25万円(月16本)/フル40万円(月30本)。いずれも税別。最低契約期間は原則6か月 | SEO/AIO診断、キーワード設計、記事テンプレートと入稿フローの実装、構造化データ/llms.txt/sitemap自動更新の実装、数値台帳の構築、記事の制作・入稿、リライト | 公開なし(診断レポートでAIOスコアと改善ポイントを提示) |
| 株式会社ipe (AKARUMI) |
ツール型+コンサル | 3プラン制だが金額は公開なし(料金表はダウンロード)。無料トライアルあり | 可視性・ポジショニング分析、引用元ページの特定、AIクローラー分析(上位プランのみ)、AIOインテリジェンス100〜300KW、計測頻度は全プラン毎日。別途LLMOコンサルティング(現状分析・戦略設計・実行支援・月次定例会) | ライト:ChatGPT・Gemini/スタンダード:+Perplexity・Copilot・AI Mode・AIO/エンタープライズ:+Claude |
| 株式会社デジタルアイデンティティ | コンサル型+実装 | ミニマム月額約60万円〜。最低契約期間6ヶ月 | AI影響の可視化、内部構造改善(構造化データ・セマンティックHTML)、引用されるコンテンツへのリライト、一次情報の提供(アンケート・デプスインタビュー/オプション) | ChatGPT・Gemini・AI Overviews。無料の「LLMO簡易出現率調査」は2つのLLM×50プロンプトで最短3営業日 |
| 株式会社ニュートラルワークス | コンサル型+実装 | 30万円(税別)〜。契約期間6ヶ月〜。サイト規模・領域により変動 | サイト調査・分析、戦略策定、LLMO内部対策、LLMO外部対策、コンテンツ対策、施策の実装支援、ユーザー行動改善。業界特化メニュー(建設・不動産・医療クリニック・製造・物流・SaaS)あり | ChatGPT・Geminiなど(公式ページ上で言及)。計測対象AIの一覧は公開なし |
| 株式会社Faber Company (ミエルカGEO) |
ツール型+コンサル | 公開なし(資料ダウンロード/個別見積もり)。スポット支援も可と記載 | 現状把握、GEO露出診断、露出GAP分析、GEO提案レポート。コンテンツ制作やキャンペーン企画は別途有償 | ChatGPT・Gemini・Google AI Mode・AI Overviews |
※ 各社の情報は2026年9月22日に公式ページを確認したものです。料金・支援範囲は改定される可能性があるため、発注前に必ず各社にご確認ください。順位付けは行っておらず、掲載順は当社を先頭に置き、以降は社名の五十音順としています。
LnX合同会社の条件(2026年9月22日時点)
- 初期費用:300,000円(SEO/AIO診断・キーワード設計・記事テンプレートと入稿フローの実装・構造化データ/llms.txt/sitemap自動更新の実装・数値台帳の構築を含む)
- 月額:ライト150,000円(月8本)/スタンダード250,000円(月16本)/フル400,000円(月30本)。いずれも税別
- 最低契約期間:原則6か月(数値が動き始めるのは3〜4か月目が目安のため)
- 入口:無料AIO診断。サイトURLをお送りいただければ、AIOスコアと改善ポイントをまとめたレポートを1週間以内にメールでお送りします。診断のみのご利用も歓迎です
- 内製化への移管(手順化と社内担当者への研修)にも対応。料金は個別見積もり
他社の提案書や見積もりを並べた状態でのご相談も歓迎です。「この月額に記事制作は含まれているのか」「この施策は自社に必要か」という質問だけでも構いません。
5社それぞれの特徴・向いているケース・注意点
表では伝わらない各社の強みと限界を、1社ずつ整理します。記載はすべて公式ページで確認できた内容に基づいています。
LnX合同会社

公式サイト:https://lnx.co.jp/ / サービスページ:AIオウンドメディア運用パッケージ(SEO/AIO対策)|LnX合同会社
当社です。タイプとしては記事制作を含む運用型で、他の4社とは立ち位置が異なります。料金は初期構築300,000円に加えて月額がライト150,000円(月8本)、スタンダード250,000円(月16本)、フル400,000円(月30本)、いずれも税別です。初期構築にはSEO/AIO診断、キーワード設計、記事テンプレートと入稿フローの実装、構造化データ/llms.txt/sitemap自動更新の実装、数値台帳の構築が含まれます。最低契約期間は原則6か月で、数値が動き始めるのは3〜4か月目が目安という前提でこの期間を設定しています。
正直に書きます。支援社数では他の各社に遠く及びません。自社開発のモニタリングツールも持っていません。競合を20社並べて毎日計測するような可視化が必要なら、AKARUMIやミエルカGEOのようなツールを持つ会社のほうが噛み合います。大規模サイトの全面改修や、PR・外部メディアを巻き込んだ露出づくりも同様です。当社が役に立ちやすいのは、「記事の本数が足りておらず、そもそも引用される母数がない」という段階の会社です。自社サイトでの実測は次のとおりです。
向いているケース:記事の本数が足りておらず、まず母数を作る段階にある。外注の記事単価が重く、本数を出せずに止まっている。診断だけ先に受けて現状を知りたい。
注意点:自社開発のモニタリングツールは持っていません。競合20社の毎日計測や、AIクローラーの挙動分析といった可視化が主目的なら、ツールを持つ会社のほうが噛み合います。最低契約期間は原則6か月です。
株式会社ipe(AIO/LLMO分析ツール AKARUMI)

公式サイト:https://ipeinc.jp/ / サービスページ:料金|AKARUMI(アカルミ) AIO/LLMO分析ツール
今回の5社で、対応AIの内訳をプラン単位でもっとも細かく公開しているサービスです。ライトプランはChatGPTとGemini、スタンダードプランはPerplexity・Copilot・AI Mode・AIOが加わり、エンタープライズプランではClaudeまで対象になります。計測頻度は全プラン毎日。競合の登録数もライト5社、スタンダード10社、エンタープライズ20社と明記されています。上位プランでは「AIクローラーインテリジェンス」として、AIのクローラーがサイトをどう巡回しているかまで見られるとしています。
金額そのものは料金ページに書かれておらず、料金表のダウンロードが必要です。無料トライアルが用意されています。ツール単体では施策の実行は含まれませんが、運営元の株式会社ipeが別途LLMOコンサルティング(現状分析・LLMO/GEO戦略設計・実行支援/ディレクション・モニタリング・月次定例会)を提供しており、ツールのデータを起点に施策まで繋げる構成になっています。
向いているケース:複数の生成AIでの露出を横断で追いたい。競合を10社以上並べて比較したい。まず数字を見てから施策を決めたい。
注意点:料金ページに金額の記載がないため、比較の初期段階では資料請求が必要です。ツール単体では施策の実行者が別途必要になります。
株式会社デジタルアイデンティティ

公式サイト:https://digitalidentity.co.jp/ / サービスページ:LLMO/AIO/AI Overviews対策|株式会社デジタルアイデンティティ
今回の5社で料金の下限を最も明確に書いているのがこの会社です。FAQに「ミニマム月額約60万〜」「最低6ヶ月から」と記載があります。SEO歴15年以上・1,000社超の支援実績を掲げ、SEOにも精通した開発チームが常駐しているため、構造化データの設計やセマンティックHTMLの実装まで一貫して対応できるとしています。自社開発のLLMO解析ツール「Forté.AI」を持っている点も公開されています。
特徴として挙げられているのは4点で、AIによる影響の可視化、AIに読みやすい内部構造への改善、引用されるコンテンツへのリライト、一次情報の提供(アンケート調査やデプスインタビュー/オプション対応)です。一次情報の作成まで自社で請けるサービスは今回の5社では珍しい部類に入ります。入口として、ChatGPT・Geminiの2つのLLM×50プロンプトで自社の出現率を調べる「LLMO簡易出現率調査」を無料・最短3営業日で提供しているとの記載があります。
向いているケース:サイト規模が大きく、構造化データやHTMLの実装まで含めて任せたい。YMYL領域などで誤情報のリスクを抱えている。一次情報の企画から作りたい。
注意点:月額約60万円からという水準は、記事数が少ない小規模サイトには重くなります。広告・SNS・制作まで手掛ける総合支援体制のため、AIO単体での依頼が自社に合っているかは事前に確認したほうがよいでしょう。
株式会社ニュートラルワークス

公式サイト:https://n-works.link/ / サービスページ:LLMO対策(AI検索最適化)コンサルティング|ニュートラルワークス
料金表を公式ページ内に掲載しており、「30万円(税別)〜」「契約期間6ヶ月〜」と明記されています(サイト規模・領域により変動)。サービス内容として、サイト調査・分析、戦略策定、LLMO内部対策、LLMO外部対策が並びます。今回の5社のなかで、外部対策(被リンク・サイテーション・ソーシャル)を明確に施策として掲げているのがこの会社です。社内に制作チームがあるため、内部対策に必要なサイト実装まで一気通貫で対応できるとしています。
支援の流れも月単位で公開されています。1ヶ月目が現状把握(LLMO診断・キーワード調査・内部構造分析・競合分析)、2〜4ヶ月目が施策実行(内部対策・外部対策・コンテンツ対策・実装支援)、5〜6ヶ月目が運用・効果検証、7ヶ月目以降が改善・定着という構成です。3,000社以上の実績を掲げ、建設・不動産・医療クリニック・製造・物流・SaaSといった業界特化メニューも用意されています。拠点は神奈川県藤沢市です。
向いているケース:外部対策(被リンク・サイテーション)まで含めて設計したい。サイト改修の実装まで一社に任せたい。自社の業界に特化したメニューがあるかを見たい。
注意点:どの生成AIをどう計測するかの一覧は公式ページに公開されていません。対応AIを比較軸にしたい場合は、問い合わせ時に確認が必要です。
株式会社Faber Company(ミエルカGEO/GEOコンサルティング)

公式サイト:https://www.fabercompany.co.jp/ / サービスページ:GEO(AI検索・LLMO・AIO)対策コンサルティング|ミエルカGEO
東証スタンダード上場(証券コード220A)の会社で、支援企業1,900社以上・支援実績19年以上と公式ページに記載があります。GEOコンサルティングの流れは、現状把握 → GEO露出診断 → 露出GAP分析 → GEO提案レポートの4段階。露出GAP分析では、自社と競合の露出差の原因をSEOだけでなくPRやSNS領域まで遡って調べるとしており、施策の射程が検索の外まで届いているのが特徴です。「ご状況や予算に合わせ、優先度の高い施策から実施。もちろんスポット支援も可能です」と明記されています。
ツールの「ミエルカGEO」は、ChatGPT・Gemini・Google AI Mode・AI Overviewsでの自社ブランドの露出をモニタリングするもので、専任コンサルタントが付くとしています。注意したいのは、コンサルティングの基本範囲がGEO提案レポートまでで、コンテンツ制作やキャンペーン企画は別途有償と明記されている点です。なお同社は、生成AI経由のWebサイト流入は現時点で約0.5〜1%(自社調べ)であり「黎明期」だと公式ページに書いています。煽らずに現状を提示している点は、判断材料として信頼できます。
向いているケース:まず露出状況を可視化し、競合との差の原因を突き止めたい。PRやSNSまで含めて露出を作りにいきたい。スポットで診断だけ頼みたい。
注意点:料金は公開されておらず、資料ダウンロードまたは問い合わせが必要です。提案レポートまでが基本範囲のため、記事の制作・改修を依頼したい場合は範囲と追加費用を事前に確認してください。
料金体系の読み方——月額・スポット・ツール課金
比較表を見てわかるとおり、料金の出し方が会社ごとに違います。「月額いくら」だけを並べても比較になりません。次の3点を揃えてください。
何が月額に含まれるか
同じ月額30万円でも、調査と提案までの会社と、実装まで含む会社と、記事制作まで含む会社があります。今回の5社では、ニュートラルワークスが実装支援まで、デジタルアイデンティティが実装+リライトまで、Faber Companyは提案レポートまで(制作は別途有償)、当社は記事制作と入稿まで、と範囲が異なります。月額の金額ではなく「その金額で誰が手を動かすか」を聞いてください。
初期費用と契約期間
初期費用の有無と最低契約期間で、実際に支払う総額が変わります。6ヶ月契約なら、初期費用+月額×6が最低支払額です。当社の場合は初期300,000円+月額×6となります(すべて税別)。初期費用が「安い」ことが有利とは限りません。初期に診断と設計を行わないまま施策に入ると、方向を誤ったまま6ヶ月が過ぎることがあります。
ツール費と人件費を分けて見る
ツール型のサービスでは、ツールの利用料と、それを読んで施策に落とす人の工数が別会計になることがあります。ツールを入れただけで数字が改善することはありません。誰が月次でデータを見て、誰が直すのかを決めてから金額を比べてください。AKARUMIのように、ツールとコンサルティングが別メニューとして明示されているほうが、この点は整理しやすくなります。
対応AIの違いをどう比べるか
AIO対策の見積もりで、もっとも見落とされるのが「どの生成AIを対象にするか」です。ChatGPT、Gemini、Google AI Overviews、GoogleのAIモード、Perplexity、Copilot、Claude——これらは別のサービスで、引用のされ方も、計測方法も異なります。
今回の5社で対応AIの内訳を最も細かく公開しているのはAKARUMIで、プランごとの対象モデルが明記されています。Faber CompanyのミエルカGEOはChatGPT・Gemini・Google AI Mode・AI Overviewsを挙げています。デジタルアイデンティティは無料調査の対象を2つのLLM×50プロンプトと明記しています。一方、対応AIの一覧を公開していない会社もあります。これは不誠実という意味ではなく、計測の設計が案件ごとに変わるためです。問い合わせ時に確認してください。
確認すべき質問はひとつです。「どのAIを、何個のプロンプトで、どの頻度で計測しますか」。この3つが決まっていない計測は、改善したかどうかを判断できません。プロンプト数が25個と200個では、見えるものがまったく違います。
Google公式が「やらなくてよい」と書いていること
ここが、他の比較記事ではあまり触れられていない論点です。Google検索セントラルは生成AI向け最適化の公式ガイドを公開しており、そのなかで「やらなくてよいこと」を名指しで挙げています(出典:Optimizing your website for generative AI features on Google Search|Google Search Central)。提案書を読むとき、この一覧と突き合わせてください。
- llms.txt などの「特別な」ファイルやマークアップ:Google検索(生成AI機能を含む)に表示されるために新たな機械可読ファイルを作る必要はなく、Google検索はそれらを使用しないと明記されています。他のサービス向けに作ること自体は自由で、Google検索での評価に害も益もないとされています。
- コンテンツの「チャンク化」:AIに理解させるためにコンテンツを細切れにする必要はないとされています。
- AI向けに書き直すこと:生成AI検索のために特定の書き方をする必要はない、とされています。
- 不自然な「言及」を集めること:Web上で不自然なメンションを求めることは見かけほど有効ではない、とされています。
- 構造化データへの過度な注力:生成AI検索に構造化データは必須ではなく、追加すべき特別なスキーマもないとされています。ただしリッチリザルトの対象になるため、SEO戦略の一部として継続する価値はあるとも書かれています。
同ガイドは、計測についてもSearch Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート」を使うよう案内し、「内部のランキング指標を使っていると謳う第三者ツールには注意を」と明記しています。ツール型のサービスを検討するときは、そのツールが何を計測しているのか(実際にプロンプトを投げて回答を収集しているのか、独自の推定値なのか)を確認してください。
誤解のないように補足します。上記はあくまでGoogle検索についての記載です。ChatGPTやPerplexityなど他のサービスがどの情報を参照するかは、各社が個別に決めています。llms.txtの実装も、Google検索に効かないというだけで、他のサービス向けに用意すること自体は否定されていません。当社も、この前提を説明したうえで実装しています。問題になるのは、Googleが不要と明記している施策を「Google対策」として高額で売っているケースです。提案書にこの種の記載があれば、根拠を聞いてください。
施策範囲の線引き——実装まで含むか
AIO対策の見積もりで最も金額差が出るのが「実装まで含むか」です。構造化データの追加、HTMLの見直し、内部リンクの再設計は、いずれも実際にサイトを触る作業です。ここがコンサル範囲外だと、提案書を受け取ったあとに自社のエンジニアか制作会社に発注する二次コストが発生します。
| 線引き | ありがちな表現 | 確認する質問 |
|---|---|---|
| 提案まで | 「改善案をご提案します」 | 提案どおりに直すのは誰ですか |
| 実装支援 | 「実装支援まで対応」 | 支援とは、指示書を書くことですか、コードを書くことですか |
| 実装まで | 「サイト改修まで一気通貫」 | 改修の工数に上限はありますか。超えたら追加費用ですか |
| 記事制作込み | 「コンテンツ制作も対応」 | 月に何本ですか。構成だけですか、執筆と入稿まで含みますか |
「実装支援」という言葉がいちばん揺れます。指示書を渡すまでを支援と呼ぶ会社と、実際にコードを書くところまでを支援と呼ぶ会社があります。この一語の解釈で、自社に残る工数が数十時間単位で変わります。
見積もりを同じ土俵に載せる5つの軸
複数社から見積もりを取るとき、次の5つを同じ文面で全社に伝えてください。これを揃えないと、返ってくる見積もりの前提がばらつき、金額の比較ができません。
全社に同じ内容で伝える5項目
- 対象サイトの規模:ドメイン、現在の記事本数、月間セッション数
- 対象とする生成AI:ChatGPTだけでよいのか、AI Overviewsまで含むのか
- 依頼したい作業範囲:調査のみ/提案まで/実装まで/記事制作まで
- 社内で出せる工数:誰が何時間、どの作業を担当できるか
- 判断したい期限と予算レンジ:いつまでに、月いくらまでで決めたいか
5つ目の予算レンジを伝えることをためらう方が多いのですが、伝えたほうが精度の高い提案が返ってきます。予算を伝えないと、各社は自社の標準プランを出してきます。それを並べても、自社の条件に合った比較にはなりません。相見積もりの取り方はSEO・AIO/オウンドメディア運用代行の相見積もりはどう比較する?で詳しく整理しています。
契約条件で差がつく4項目
最低契約期間と解約予告
AIO対策は効果の判断に時間がかかるため、6ヶ月前後の最低契約期間を設けている会社が多くなっています。今回の5社では、デジタルアイデンティティが6ヶ月、ニュートラルワークスが6ヶ月〜、当社が原則6か月と記載しています。確認すべきは期間の長さより、解約予告の期間と、途中で方向転換できる余地があるかです。
記事と実装物の権利
制作した記事の著作権、実装した構造化データやテンプレートの扱いを確認してください。契約終了後も自社で使い続けられるか、CMSのテンプレートごと引き継げるかで、乗り換えのしやすさが変わります。
追加費用が発生する条件
記事の本数超過、緊急のサイト改修、想定外のページ数の追加。どこから追加費用になるのかを、金額つきで出してもらってください。Faber Companyのようにコンテンツ制作を別途有償と明記している会社のほうが、後から揉めにくい面があります。
内製化を見据えた引き継ぎ
将来的に自社で回したい場合、手順の文書化や研修が契約に含まれるかを確認します。当社は内製化移管のメニューを用意していますが、対象範囲や体制で工数が変わるため料金は個別見積もりです。内製化の意思があるなら、契約時点で伝えておくと設計が変わります。
LnXの見解
AIO対策サービスの比較でいちばん多い失敗は、自社に足りていないものを特定しないまま、見積もりの金額だけを並べてしまうことです。記事が20本しかない会社が月額60万円の可視化・改善コンサルを入れても、見えるのは「露出していない」という結果だけです。逆に、記事が500本あり社内に編集チームもある会社が記事制作込みのプランを契約しても、必要なのはそこではありません。
もうひとつ強調しておきたいのは、Google公式ガイドが明確に「不要」と書いている施策があることです。llms.txt、チャンク化、AI向けの書き直し、不自然な言及集め、構造化データへの過度な注力。これらを「Google対策」として高額で提案されたら、根拠を聞いてください。誠実な提案なら、Googleの記載を踏まえたうえで「それでもなぜやるのか」を説明できるはずです。当社も、llms.txtはGoogle検索には効かないという前提を説明したうえで実装しています。
当社が提供しているのは、記事の設計から入稿、構造化データの実装、効果測定までを定常タスク化するパッケージです。可視化ツールも、外部メディアを巻き込んだ露出づくりも持っていません。そこが必要なら、この記事で挙げた各社のほうが噛み合います。判断の前に現状だけ知りたいということであれば、サイトURLをお送りいただければAIOスコアと改善ポイントをまとめたレポートを無料でお送りします。診断のみのご利用も歓迎しており、無理な営業は行いません。
よくある質問
AIO対策とLLMO対策とGEOは違うものですか。
実務上はほぼ同じ意味で使われています。AIOはAI Optimization、LLMOはLarge Language Model Optimization、GEOはGenerative Engine Optimizationの略で、いずれも生成AIの回答内で引用・参照されることを目指す取り組みを指します。Google検索セントラルは、Google検索の観点では生成AI検索への最適化も検索体験への最適化であり、依然としてSEOであるという立場を示しています。呼び方の違いで中身が変わるわけではないので、サービスを比べるときは名称ではなく作業範囲を見てください。
費用はどのくらいが相場ですか。
公式ページで金額を公開している会社を見ると、月額30万円前後から60万円前後という幅があります。ただしこの金額に含まれる作業範囲が会社ごとに違うため、相場という言葉で一括りにはできません。調査と提案までなのか、実装まで含むのか、記事制作まで含むのかで、同じ金額でも中身がまったく異なります。金額の前に範囲を揃えてください。
ツールだけ導入すれば対策できますか。
ツールでわかるのは現状です。どの生成AIで、どのプロンプトで、自社や競合がどう露出しているか。そこから何を直すかを決めて実行する人は別途必要です。社内に判断できる担当者がいるならツール単体でも機能しますが、いない場合はコンサルティングとセットで検討したほうが現実的です。
llms.txt は用意したほうがいいですか。
Google検索については、公式ドキュメントで「llms.txtなどの特別なファイルを作る必要はなく、Google検索はそれらを使用しない」と明記されています。同時に、他のサービス向けに作ること自体は自由で、Google検索での可視性やランキングに害も益もないとも書かれています。したがって、Google対策として費用をかける理由にはなりませんが、他のサービスを見据えて用意すること自体に問題はありません。提案で「llms.txtがGoogle対策に必須」と説明されたら、根拠を確認してください。
効果が出るまでどのくらいかかりますか。
公式ページで期間を示している会社を見ると、3〜6ヶ月を目安とする記載が多く見られます。当社も、1か月目は診断と設計、2か月目から入稿開始、数値が動き始めるのは3〜4か月目が目安としています。既存記事が多いサイトほどリライトによる短期の改善余地が大きく、記事が少ないサイトほど母数を作る時間が必要です。
いま依頼しているSEO会社にAIO対策も頼めますか。
対応できるかは会社によります。判断材料としては、構造化データの実装経験があるか、生成AIでの引用状況を計測する手段を持っているか、この2点を聞いてみてください。SEOの土台はAIOでも引き続き必要なため、既存の会社が対応できるならそのほうが施策の一貫性は保てます。できないと回答された場合に、初めて別会社を検討する順番が現実的です。