この記事でわかること

  • AIモードの日本語提供開始日と、通常の検索・AI概要との違い
  • Google公式が示す前提条件(追加の技術要件はない)
  • クエリ・ファンアウトを踏まえた、具体施策7つと進める順番
  • Search Consoleの生成AIレポートで測れること・測れないこと
  • やらなくてよい対策と、自社か外注かの分かれ目

Google AIモード対策とは何か

結論から言うと、Google AIモード対策とは、GoogleのAIモードが長く複雑な質問に答えるときに、自社のページが「参照元のリンク」として選ばれる状態をつくる取り組みです。AIモードは、Google検索の中で「AIモード」のタブから使える検索機能で、Googleは2025年9月9日に日本語での提供を開始しました。PCとモバイルのブラウザ、AndroidとiOSのアプリで使えます。Googleの説明では、初期の利用者は従来の検索より2〜3倍長い質問を入力しており、AIモードは複数回の検索が必要だった複雑な質問を1回で扱えるとされています(出典:Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始|Google)。

ここで押さえたいのは、AIモードが答えを作る方法です。Googleは、質問をサブトピックに分け、複数の検索を同時に実行する「クエリ・ファンアウト」という技術を使うと説明しています。つまり、1つの質問に対して、複数の切り口でページが集められるということです。通常の検索結果では上位に出てこないページでも、特定のサブトピックに的確に答えていれば参照元に入る余地があります。

この記事では、Googleの公式ドキュメントで確認できる内容と、当社が実務の経験から考えていることを分けて書きます。AIモードの内部の仕組みは非公開であり、「この施策で必ず引用される」と言える方法は存在しません。そのうえで、公式の前提条件を満たし、質問に答える形にページを整えるための7つの施策を整理します。

AIモード・AI概要・通常検索の違い

AIモードと混同されやすいのが、検索結果の上部に表示される「AIによる概要(AI Overviews)」です。Googleの公式ドキュメントでは、AI OverviewsとAIモードは同じ文書の中で説明されており、どちらも「クエリ・ファンアウト」の技術を使い、追加の要件もないとされています(出典:AI features and your website|Google 検索セントラル)。使われ方の違いを、実務で見るべき点としてまとめると次のとおりです。

通常の検索結果AIによる概要AIモード
使う場所検索結果の一覧検索結果の上部に表示「AIモード」のタブ
質問の形キーワード中心キーワード中心(検索結果に付随)長く複雑な質問・追加の質問(Googleの説明)
答えの作り方ページの順位で並べるAIが要約して参照元を示す質問を分解し、複数の検索結果をAIがまとめる
自社が狙う位置上位の順位参照元リンク参照元リンク

※ 「質問の形」「答えの作り方」はGoogleの公式な説明にもとづき、「自社が狙う位置」は実務での見方として当社が整理したものです。

公式の説明では、AI機能に表示されるための条件は共通です。当社は、AI概要向けとAIモード向けで別々の対策を持つ必要はなく、質問の長さや複雑さに耐えられるページを作ることが、AIモード対策の中心になると考えています。AI概要側の具体策はAI Overview対策|引用されるページの作り方に、当社の20キーワード調査(AI概要を対象とした結果で、AIモードの結果ではありません)はGoogle検索上位は生成AIでも上位なのか?にまとめています。

公式が示す前提条件:追加の技術要件はない

Googleは公式ドキュメントで、AI OverviewsやAIモードに表示されるために、追加の要件や特別な最適化は必要ないと説明しています。必要なのは、通常のGoogle検索の表示条件を満たしていることです。具体的には、インデックスされていること、技術要件を満たしていること、スパムポリシーなどの検索ポリシーに違反していないことです(出典:AI features and your website|Google 検索セントラル)。

確認項目見ること確認できる場所
インデックス重要ページがGoogleに登録されているかSearch Consoleの「ページ」レポート、URL検査
クロールrobots.txtでGooglebotを止めていないかrobots.txt
表示の制限nosnippet、data-nosnippet、max-snippet、noindexで本文の表示を制限していないかページのソース、メタタグ
検索ポリシースパムなどのポリシーに違反していないかSearch Consoleの手動による対策

※ Google 検索セントラルの記述(最終更新2025年12月10日の表示。2026年10月7日確認)を、実務の確認項目として整理しています。

公式ドキュメントには、nosnippetなどの既存のコントロールで、AI機能に表示される内容を制限できると書かれています。過去に別の目的で入れた設定が主要ページに残っていると、そもそもAIモードの参照元になりにくくなります。施策に手を付ける前に、主要ページのソースを一度確認してください。

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Google AIモード対策の具体施策7つ

ここからは、前提条件を満たしたあとに実務で打てる施策です。公式のベストプラクティスにある基本(クロール、内部リンク、ページ体験、テキストの内容など)に、AIモードの特徴である「長い質問」「複数の切り口」を合わせて当社が整理しました。

施策1:前提条件の点検(インデックス・robots・スニペット制御)

最初に、主要ページがインデックスされているか、nosnippetやnoindexが残っていないか、robots.txtでGooglebotを妨げていないかを確認します。ここが外れていると、以降の施策はすべて意味を失います。

施策2:長い質問を想定し、サブトピックごとに見出しを立てる

AIモードは質問を分解して検索します。ページ側も、1つの長い質問に含まれる複数の疑問を、見出しごとに別々に答える構成にしておくと、サブトピックの検索で拾われる余地が増えます。たとえば「費用」と「期間」と「向き不向き」を1つの段落に混ぜず、見出しを分けます。

施策3:各見出しの冒頭に、結論を1〜2文で書く

質問への答えが見出しの直下にあるページは、人にも機械にも読み取りやすい構成です。結論→理由→条件や例外、の順で書きます。AIモードが自社の文章を引用するときに、前後の文脈を拾わなくても意味が通る形にしておくのがポイントです。

施策4:一次情報(自社のデータ・事例・数値)を足す

どのサイトにも書いてある一般論は、参照元として選ばれる理由になりにくい、というのが当社の見方です。自社で測ったデータ、実際の事例、費用や期間の実数など、当事者にしか書けない情報を足します。数値には、調べた条件と時期を必ず併記してください。

施策5:構造化データは本文と一致させ、事業情報を最新にする

Googleは、構造化データが画面に表示されている内容と一致していること、事業情報が最新であることを、ベストプラクティスとして挙げています(出典:AI features and your website|Google 検索セントラル)。AI専用のファイルやマークアップは不要とされているため、既存の構造化データ(記事、FAQ、会社情報など)を、本文の記述と食い違わないように保つことが基本です。

施策6:画像・動画など、テキスト以外の情報も整える

公式のベストプラクティスには、質の高い画像や動画を含めることも挙がっています。図表やスクリーンショットには、内容を説明するaltテキストとキャプションを付け、本文で言っていることを裏づける材料として使います。

施策7:内部リンクとページ体験を整える

関連する記事同士を内部リンクでつなぎ、表示速度やモバイルでの読みやすさを保ちます。長い質問に対して、サイト内で複数のページが連携して答えられる状態にしておくと、サブトピックごとの検索で自社の別ページが拾われる可能性があります。これは当社の考え方であり、公式に効果が保証されているわけではありません。

SEOの延長でよいこと/やらなくてよいこと

Googleは、AI機能のために新しいファイルやAI専用のマークアップ、schema.orgの拡張は必要ないと説明しています(出典:AI features and your website|Google 検索セントラル)。このため、次のような対応は優先順位が低い、というのが当社の見方です。

  1. AIモード専用のページを量産する:人にとって価値のないページが増えるだけで、公式も追加の最適化は不要としています。
  2. 「AIモードに必ず表示される」という提案を信じる:表示を保証できる仕組みは公式に示されていません。
  3. nosnippetなどの確認をせずに施策を進める:前提条件を外したままでは、施策の効果が出ません。
  4. 1回の表示だけで効果を判断する:AIによる回答は、質問や時期によって変わり得ます。同じ質問リストで定期的に確認します。

どの順番で進めるか

順番やること工数の目安効果の読みやすさ
1インデックス・スニペット制御の点検(施策1)小(数時間)高い(出る・出ないの前提)
2狙う質問リストを作り、AIモードでの現状を記録小現在地が分かる
3主要ページの見出しと冒頭の結論を直す(施策2・3)中中〜高
4一次情報と事例を足す(施策4)中〜大中〜高
5構造化データの整合・画像の説明・内部リンク(施策5〜7)小〜中中

※ 工数と効果の読みやすさは、当社が自社メディアの運用で見ている目安です。サイトの規模・現状によって変わります。

既存ページのうちどれから手を入れるかは、記事リライトの優先順位|3指標での選び方と手順の考え方が使えます。

効果の測り方:Search Consoleの生成AIレポート

2026年6月、GoogleはSearch Consoleに、検索の生成AI機能のパフォーマンスを確認できる新しいレポートを導入しました。報道によると、対象は「AIによる概要」「AIモード」などの検索の生成AI機能と、Discoverの生成AI機能で、確認できる項目はインプレッション数、ページ、国、デバイス、日付です(出典:Googleがサイト管理・分析「Search Console」に検索の生成AIのパフォーマンスレポート導入|Web担当者Forum)。

このレポートで分かるのは、AI機能の中で自社のURLが表示された回数と、どのページが表示されたかです。一方で、どの質問のときに出たのか、自社が何番目に紹介されたのかまでは、この項目だけでは分かりません。そのため、実務では次の3つを組み合わせます。

  • Search Consoleの生成AIレポート:表示されたURLとインプレッション数の推移を見る
  • 質問リストでの定点観測:決まった質問をAIモードで入力し、自社が参照元に出たか、どのページが使われたかを記録する
  • 問い合わせ:最終的にどの経路から問い合わせが来たか

レポートの見方と、AI回答の確認手順はChatGPTやAI概要で自社の引用を確認する方法に、指標の組み方はAIO対策の効果測定|5指標とレポート雛形の作り方にまとめています。

自社でやるか、会社に頼むか

前提条件の点検、質問リストでの定点観測、Search Consoleのレポート確認は、社内でも始められます。工数が膨らむのは、既存の数十〜数百ページに対して、見出しの見直し・結論の追記・一次情報の追加を行う段階です。ここが外注を検討する分かれ目になります。

内製と外注の境目はAIO対策の内製と外注|分岐点と体制の決め方で、会社に頼む場合の比較はAIO対策会社おすすめ6選|費用・支援範囲を比較で、実在する会社の公開情報をもとに整理しています。

LnXの見解

Google AIモード対策は、特別な裏技を探すより、「前提条件を満たす」「長い質問を分解した見出しで答える」「当事者にしか書けない情報を載せる」「同じ質問で記録し続ける」という基本の積み重ねだと当社は考えています。Googleも、追加の技術要件はないという立場です。

当社は自社のオウンドメディアで、記事構成の設計から作成・入稿、SEOレポート、リライトまでを運用し、SEOと生成AI向けの要件を同じ制作フローの中で満たす方法をとってきました。約3か月で113記事を入稿した結果、ページ表示回数は約7倍、問い合わせ件数は約15倍になっています。

SEO・AIOによるリード獲得最大化の事例で、記事の入稿本数と表示回数・問い合わせ件数の推移を示した画面
約113記事/ページ表示回数 約7倍/問い合わせ件数 約15倍(LnX自社オウンドメディアでの実測)。記事の入稿を自動化し、構造化データ・FAQなどの要件を満たした状態で継続的に公開した結果です。出典:LnX合同会社 支援実績(事例詳細はこちら)

この数値は自社メディアでの結果であり、他のサイトで同じ結果を保証するものではありません。また、AIモードへの掲載だけを切り出した数値ではなく、SEOとAIOを同時に回した全体の成果です。自社サイトがAIモードにどう見えているか、まずは現状の無料診断からご相談ください。

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よくある質問

Q Google AIモード対策をすれば、必ずAIモードに表示されますか?

表示を保証する方法はありません。Googleは、AI OverviewsやAIモードに表示されるために追加の要件や特別な最適化は不要としています。前提条件はインデックスされ、技術要件と検索ポリシーを満たしていることで、そのうえで質問に答える内容かどうかが影響すると当社は考えています。

Q AIモードとAI Overviewsは、別々に対策が必要ですか?

Googleの公式ドキュメントでは、両者は同じ文書の中で説明され、表示のための要件も共通として示されています。当社は、この記事の施策は両方に共通して使えると考えています。ただし仕様は変更される可能性があります。

Q 構造化データやllms.txtは必須ですか?

Googleは、AI機能のために新しいファイルやAI専用のマークアップは必要ないと説明しており、構造化データも必須とはしていません。本文と一致する範囲で既存の構造化データを保つことは基本ですが、優先順位はインデックスの確認や、質問に結論から答える構成のほうが上です。

Q AIモードからの流入は、どこで確認できますか?

2026年6月に、Search Consoleに生成AI機能向けのパフォーマンスレポートが導入されました。報道によると、AIによる概要やAIモードなどでURLが表示された回数やページ、国、デバイス、日付を確認できます。どの質問で表示されたかまでは分からないため、質問リストでの定点観測と併せて記録してください。

Q AIモードで自社が紹介されているか、どう確認しますか?

狙う質問を20〜30個決め、AIモードで同じ文言を定期的に入力して、自社が参照元に出たか、どのページが使われたかを記録します。回答は質問や時期で変わり得るため、1回の結果で判断せず、傾向で見てください。

Q 自社でやるのと会社に頼むのはどちらがよいですか?

前提条件の点検と、質問リストでの定点観測は社内でも着手できます。既存の数十〜数百ページを一括で改善する段階になると工数が大きくなるため、その段階から会社への依頼を検討するのが現実的です。まず自社でできる範囲を済ませてから相談すると、提案の精度が上がります。

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